Benq Zowie XL2540ゲーミングディスプレイ購入

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日本においても、ネイティブ240Hz駆動を引っさげてXL2540が発売された。海外から個人輸入しようかと考えたが、サポートを受けれるか怪しいので、正式に流通するまで待っていた。尚、今まで使っていたXL2410Tを比較対象としている。

右がXL2410Tで左が新たに購入したXL2540

左がXL2540で、右がXL2410T

それらのフレーム部

それらのフレーム部

画面サイズは、23.6型から24.5型と0.9インチ大きくなったが、体感としては変わらない。しかし、両側面についているシールドを装着すると、幅広になる。私の場合、ディスプレイの後ろは壁と窓しかないので、このシールドは取り払うつもり。画面角度や高さの調整は、確かに指一本で可能だが、全然軽くないので片手を使った方がやりやすい。

尚、英語の公式サイトには、240Hzを常時出力(フルアクティベイト)するための推奨ビデオカードとして、NVIDIA GeForce GTX 980乃至AMD Radeon RX 480以上と記載してある。私のは970であるが、その程度のカードでどうであるかは、後で記載する。

img_1772-22ボタンは前面右下に来ている。XL2410Tでは、底面右側にあり、手探りで押しては、何度もミスしていた。電源ボタンには、アイコンのライトが点灯するが、それ以外は普通のボタンである。ボタン直上の画面に、何を調整するのか表示されるのでわかりやすい。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-0029-02-18-14-01-03これら物理ボタンは、S Switchというディスプレイ設定用のスイッチがあるので、あまり使うことはないと思う。個人的には、前々から欲しかったもので、輝度の調整などすぐにアクセスできる。また、プリセットで3つの調整設定を保存できるので、ゲーム用、ブラウジング用などとすぐに切り替えられる。

img_1769左側面にヘッドセットを引っ掛ける伸縮棒が取り出せる。これも嬉しい。いつもは無造作に机に置いていたからだ。他、USBとヘッドセットの入出力端子がある。尚ネットでは、スピーカーを搭載しているか否かで情報が錯綜していたが、搭載していない。

img_1767支えのアームに取っ手がある。持ち運びする機会は少ないと思うが、ディスプレイ本体に触れる必要がなくなって嬉しい。

img_1770底面の写真。ちょっと画像が荒いが勘弁してほしい。240Hzに対応しているのは、DisplayPortとHDMI2.0端子のみらしい。

img_1771設定は、ディスプレイのアダプタープロパティから行う。nVidiaコントロールパネルではないので注意すること。

フリッカーフリーとブルーライト軽減モードはかなり欲しかった機能だ。というのも、私は時折重度の眼精疲労に陥るからだ。長期間使ってみないとわからないが、これらには期待している。

XL2410Tの困った点として、(初期設定ですら)強烈なLEDバックライトがあった。況やFPSモードでは、さらにガンマ等を上げている。ゲームの時は構わないが、ブラウジングの時、特に白を背景としたサイトを閲覧する時は、輝度を落とさなければいけなかった。この設定変更が、先にも述べた底面ボタンで操作する必要があり、かなり面倒であった。XL2540ではそこまで目に刺さるような感じではなかったが、一応輝度等を落とした標準設定を作り、プリセットとして登録した。

では、私のGeForce GTX970で240Hzが叩きだせるのかというと、これは残念なことに、無理と言わざる得ない。ここ数年のゲームだと、プレー可能なフレームレートを出すものの、240Hzにはほど遠い。試しにRise of Tomb Raiderのベンチマークをやってみた。

  • 山頂 :108.46FPS(min: 39.82, max: 196.66)
  • シリア:  84.75FPS(min: 39.04, max: 108.65)
  • 地熱谷:  83.77FPS(min: 46.36, max: 103.16)

他のゲームもまあその程度である。一方で、古いゲームは200近くのフレームレートを出すこともあったが、段違いの「ヌルヌル」を感じることはなかった。

差し当たり、シングルやCoopではその程度で良いだろう。私が気にしているのは、Day of Imfamyのそれであって、グラフィック設定をほぼ最低まで下げると、100から240程度に収まった。ビデオカード自体を変えたわけではないので、上昇した数字は微々たるものだが、遠距離の狙撃はやり易くなった(と思いたい)。敵の動きがスムーズな分、偏差射撃もやり易くなったのは確かである。

色温度調整後

色温度調整後

FPS設定

FPS設定

標準

標準

XL2410Tは、特に写真や動画で、アンバーが非常に強く出ていた。ではXL2540はどうかというと、初期設定で赤が強く出ている。色温度をユーザー設定にし、それを80台後半に下げた。スクリーンショットで出力した画像では、まったく同じ色合いになるので、画面をスマホで撮影してみた。上の3枚の画像を参考にして欲しい。

Black eQualizerは暗部を持ち上げて明るくし、暗闇で隠れて狙う敵を発見できる。対戦マルチプレイヤーでは役に立つが、あまりやりすぎると暗部全体が持ち上がり、メリハリにかける「眠たい」画調になってしまう。そのため、雰囲気重視のゲームでは、ほどほどにした方が良さそうだ。

Color Vibranceは20段階設定でき、白黒から鮮やかなレベルまでの彩度を設定できる。ただ高すぎると、どぎつい色合いになってしまうので、中間あたりでいいのではなかろうか。ちなみに、これらBlack eQualizerとColor Vibranceは物理ボタン2回押すと、すぐに調整ができるので、メニューを深堀していく必要はない。

総評として、現在の私の環境では、それほど性能を発揮させることができなかった。購入を考えているプレイヤーは、自分の環境と、プレーするゲームを今一度考えて欲しい。

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Benq Zowie XL2540ゲーミングディスプレイ購入 への2件のフィードバック

  1. kei より:

    凄く良いの買ったね!
    Doomや最初のQuakeとまでいかなくても、Quake2なら
    240fps1920x1080で出るんじゃないかな
    一度、240Hzの滑らかさを体験したいものです。

    • Z.O.E より:

      今まで体感的に快適なFPSが出ていれば数値なんて気にしませんでしたが、今は色々試しています。仰る通り常時240FPS以上を出すとなると、GTX970ではQ2やHLになります。

      e-Sportsモニタとあるように、対戦系マルチプレイヤーでは、レートの上昇がその分アドバンテージになりますが、シングルやCoopでは80程度で必要十分です。

      とは言うものの、折角なので性能を出し切るグラボが欲しくなりました。近々1080Tiの発表があるとか。1080も大分値落ちしたようで。

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