The Bureau: XCOM Declassifiedレビュー

TPSになってから興味を失って、今の今まで積んでいたのだが、意外に面白かった。ゲームはBrothers In Armsのようなタクティカルシューターで、味方AI2人に指示を出しながら、敵の側面を突いて攻略する。ただしこれはクラスやレベルの概念があり、装備品や能力まで細かく設定できる。また、プレイヤー自身がミッションに出動するのではなく、AIだけに担わせるといった、シリーズ本来のRTS的要素も持ち合わせている。

BIAのようなシンプルな銃撃戦ではなく、各種能力を用いる戦闘は非常に面白い。タレットを設置し、さらにシールドを張って防御力を強化したり、敵を浮遊させて全員で狙い撃ちにしたりと、戦略バラエティーは豊富である。重装甲の敵が脅威で、圧倒的な防御力で突入してくるが、対装甲用の能力を重ねて使えば難なく倒せる。他、高台のスナイパーや側面に回り込む敵、空中の敵、突っ込んでくる敵など、こちらもかなりプレッシャーを受けることになる。武器は、人間のものとエイリアンのものと2パターンあるが、明らかにエイリアンの方が有利。ただし、所持できるは2つまでで、且つ保持弾薬が少なめであるので、それぞれを持った方が弾薬不足には陥らない。

終盤には敵も強力になってくるので、能力のゴリ押しで無理やり勝つことが多かった。難易度は普通でプレーしたが、カバーに隠れておかないと、被弾率が高い。加えてヘルスも低いし、ダウン後の猶予も短いので、あまり大胆な作戦はできない(味方AIは永久死亡)。こちらをカバーから剥がすため、手榴弾を投げてくるが、この頻度が高く且つ正確(室内で投げると自爆することもあるが)であるのが気になった。また、これは個人的な見解だが、戦闘しながら小隊指揮を行うのは大変だった。小隊指揮画面では、わずかに時間が進んでいるので、瀕死の時は間に合わない。BIAでも感じたが、味方AIの移動パスが自身の安全を顧みず、敵の射線を横切る形になりがち。銃撃戦の真ん中でやられたAIを別のAIが助けようとしてやられてしまうという、ミイラ取りがミイラになってしまうことも見られた。

グラフィックは所謂レトロフューチャーで、60年代のアメリカの街並みが濃い色合いにマッチしている。しかし、エイリアンの建物や兵器が、最近のゲームでありがちなもので残念。特に兵士のスーツなどがチープで、いっそのことコテコテの宇宙人をモチーフにした方が潔いのではと思った。私の環境で、DX11の高設定にすると、非常に重い所があり、場合によっては戦闘ができないほどフレームレートが落ち込んだ。サウンドは及第点。特に印象に残るようなものはなかった。定位や反響等もそこそこ。

大小のミッションをクリアーすると、一度基地に帰ってくる。そこでの会話も少なからず用意されている。基地内でのミッションも発生し、それによって追加のミッションが発生する。尚、途中の選択肢によってエンディングが変わってくる。ストーリーとしてはそこまで難しくないが、エイリアンが人間の言語を喋ったり、腕組みしてペラペラと出自のことを話し始めるのは、安っぽい印象を受けた。インデペンデンスデイに近いものがあり、娯楽性が高い。

不具合は特に発生しなかった。先に言及したAIのパスはともかく、スタック等は見られず、ここは評価できる。

冒頭でも書いたが、興味を失っていたぶん楽しめた。戦闘は厳しめだが、能力を使って切り抜けるのが楽しい。また引き連れる味方のクラスや能力が異なるので、繰り返し遊べるだろう。

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Scorn キックスターター状況

http://www.kicktraq.com/projects/1777595379/scorn-part-1-of-2-dasein/#chart-exp-projection

一般的なプロジェクトは、最初と最後の2日に大きく伸び、あとは緩慢になる傾向で、これも然り。この調子でいけば、少なくとも24日目にはゴールに達しそうだ。まだ支援していない人は是非。

追記:やや伸び率が鈍化してきたが、まだ大丈夫だろう。終了前にデモがリリースされるので、そこでどれだけ跳ね上がるか。追加ゴールについては期待していない。

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Nevermindレビュー

プレイヤーは精神科医となり、特殊な機材によって、何らかの精神的トラウマを持つ患者の意識下に入る。それを自ら明瞭にさせることで、克服を目指す。ストーリーはあっさりしており、患者のトラウマ巡りといったところだ。そのため、話が盛り上がったり、キャラ立ちしている人物が登場したりするわけではない。

ゲームの目的は、患者の過去を表した10枚の写真を集めていく。最後にそれらを時系列順に並べることでクリアーとなる。尚、患者は嘘をついていることもあり、その嘘の写真も混入している。正しく並べることで、患者は全てを告白しクリアーとなる。2周目では、さらに患者の細かい記憶を辿るアイテムを発見する(1周目では不可)ことができる。

本作品の最大の特徴は、5種類のセンサー機能と連動させると、ゲームの様相が変わることだろう。ウェブカメラで自分の顔をモニターしたり、脈拍計で心理状態を投影させたりすることができる。私は、Apple Watch 2の脈拍計をWindows(ゲームマシン)と連携させた。やり方は、NevermindコンパニオンウォッチアプリをiPhone経由でインストール。iPhoneにもアプリがあるが、これとウォッチアプリの両方を起動するとゲーム側で認識しなくなったので、ウォッチアプリだけを先に起動・脈拍計測を開始し、ゲームを立ち上げる。ゲーム内ではオプション画面にセンサー項目があるので、そこからコンパニオンを選択する。ゲーム側で脈拍数が検出できていると、実際のゲーム画面左上に心臓アイコンが点滅する。尚、私自身は使用していないが、ウェブカメラをセンサーとする場合は、オプションの入力画面で、カメラと目の位置を調整しないといけない。その際、逆光だと顔が黒つぶれしてしまうので、センサーが働かないと思う。

プレイヤーの心理状態を観測しながらゲームを変えていくという要素は、革新的である。と言いたいが、残念ながら適切に動いていないようだ。理想としては、穏やかな場面では平常脈数で、異常な場面で脈拍上昇によるゲーム変化というのが望ましい。私の場合、ゲームを通して70から90台だったので、デフォルト感度では、あまり変化しなかった。この感度を高く設定すると、穏やかな場所でも変化が起こりがちであった。ちなみに、このゲーム変化とは、具体的にテレビの砂嵐のような視覚効果が入ったり、魚眼レンズ視点になったり、イベントによってはマップの様相が変化したりする。クトゥルフゲームでいう所のSAN値で、それが下がる(つまり脈拍が上がる)ことでゲームがやりづらくなると考えてもらったらいい。個人的には、ただ画面が醜くなるだけで、イマイチといった感じだ。

ジャンル的にはホラーゲームなのだが、ゲーム側から積極的に驚かせにくることはない。先にも述べたが、患者のトラウマ巡りで、その狂気を見て回る感じである。事前に患者の容態を少しだけ知ることができるが、実際はでっち上げられていたり不条理であったり破綻しかけてあるのが面白い。これは記憶という曖昧なものを逆手にとって、プレイヤーを飽きさせずに解釈させるのに成功している。最後にはきちんと患者自身の口から回答を得られるので、モヤモヤが残ることない。また、適度に穏やかな場面が入るので緩急のつけ方が上手だと感じた。一般的なホラーゲームは、一本調子になりがちで、それに慣れてうんざりしてしまうので。

グラフィックはUnityエンジン。インディーによる製作なので、技術的に優れているとは言い難い。ただし患者のトラウマは上手に表現できており、鳥肌が立つような描写もある。何も知らずに見ると単なるバカゲーに陥りそうな場面もあったが、上手く纏め上げている。尚、描写はゲームの根本に関わっているため、スクリーンショットは無難なものを選んだ。ザラついているのは、センサー機能をオンにしているためである。

銃撃戦がなくグラフィックもあっさりめであるため、サウンドの主張も大きい。BGMよりもエフェクト音の使い方が上手い。

発生した不具合としては、チュートリアルにおける波打つ橋で、スタックして進行できなくなった。他、クライアント909番における、写真を並べて扉を作るシーンで、正しく設置できなかった。いずれもリスタートすれば解決できた。

総評として、よくできた小品と言えよう。センサー機能と連動したゲームプレーは、アイデアとしては素晴らしいが、上手く機能したとは思えない。まあ、他にこのようなガジェットを使用したホラーは見かけないので、ウェブカメラやApple Watchを持っている人は試してもいいかもしれない。ゲーム側から働きかけるホラーとしてのパンチ力は弱いが、個人的にはそういう「今から驚かすぞ!」と言わんばかりのくどさがなくて良かった。ボリュームも少ないので、他のジャンルのゲームの間にお勧めできる。

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Witcher エルフの血脈・屈辱の刻

大変うれしいことに2巻が発売されたので、早速購入したが、前巻の内容を忘れていたので読み返している。詳しく書けないが、剣戦の描写とか魔法関連の理屈などが素晴らしい。シリを巡ってきな臭さが沸き立つが、その火中のシリは一服の清涼剤で本当に愛らしい。一部のファンは、旧1巻の表紙絵の幼女と爽やかなゲラルドを茶化していたが、私のイメージはまさにあの幼女である。そのため、ワイルドハント(未プレー)のシリの見てくれにショックを受けたし、あの天真爛漫な気質はどうなっているのか非常に気になる。訳者さんの塩梅によって、読者が受ける印象はガラリと変わるのは知っているが、こんな違いも楽しんでいる。

再読に当たって、人名をメモしながら進めたが、名前だけ出てくる人物を含めると70人以上が出てくる。また、訳にも小説とゲームでは揺らぎがある。地名に関しては、どこに存在するのかわからないので、Keiさんに頂いたウィッチャー世界地図(王の暗殺者限定版の特典)を参考にした。

今2巻を読み終えた。シリを巡った陰謀はそこまで動いていないが、今回の目玉は魔法院の内乱だろう。誰がどちら側についているのかは、訳者の解説があるのでわかりやすい。しかし、とにかく登場人物が多すぎる。脇役の小悪党も含めると100名以上の名が連なり、前巻で出てきた、ゲームに出てきた等を確認しながら読むと疲れる。

ゲームでもそうだったが、魔法が便利すぎる気がする。人の考えが読めたり、幻影を作り出せたり、食材を急遽こしらえたりして、いろんな問題も魔法で解決すればいいじゃんと思うことが多々あった。

あと、小説はいろんな主役級人物を据えて話を進めるので、ゲームのようにゲラルドだけに感情移入できない。小説ではゲラルドが戦うシーンは数回しかないので、不満に感じる人もいるかもしれない。

余談だが、ウィッチャー10年を記念したムービーが出ている。あれは真のエンディングのようなもので見なきゃよかったと後悔している。

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現時点でのScornまとめ

キックスターターでのやり取りで、一気に情報が出てきているのでまとめた。ただし、変更がありうるので注意してほしい。

必要環境

  • OS   : Windows 7, 8, 10 64 bit
  • Processor: Intel Core i3-2100 / AMD FX-6300
  • Memory  : 8 GB RAM
  • Graphics : NVIDIA GeForce GTX 750 Ti / AMD Radeon HD 7870
  • Storage   : 50 GB available space

推奨環境

  • Processor: Intel Core i5-2500 / AMD FX-8350
  • Memory  : 8 GB RAM
  • Graphics : NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290
  • キーはスチームかDRMフリー版(HumbleBundle)。現時点でGOGは選択肢にない。
  • デモは2週間、もしくはトラブルがあれば3週間後。(9月6日に書き込み)
  • ゲームエンジンは、アンリアル4。
  • コンソール版の要望は多いが、現時点では見込みは薄い。
  • ゲームはパート1と2に別れており、1のゲームプレー時間は6から8時間。
  • 全支援者がプロローグ(デモとは別のゲームか?)を入手できるが、ティア2以上の支援者がリリース一ヶ月前に入手できるだろう。
  • アートブックは64ページだが、それ以上のアートがゲーム内にある。
  • (今回の動画では2種類の武器が出たが)それ以上の武器があるが現時点では秘密。
  • デモ版は、今回の動画になっている場所がプレーできる。
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ScornのKickstarter開始

個人的に期待している一人称ホラーアドベンチャーの2度目のキックスターターが開始された。初日で目標額の三分の一を達成しているので、今度こそ成功するのではないかと思う。ちなみに私も既に支援済み。もし興味があるなら、ぜひ支援を。

2度目に合わせて新しいゲームプレー動画が公開されており、5分過ぎあたりから銃を撃つシーンが出てくる。実際にプレーして見ないとはっきりわからないが、なかなか感触も良さそうである。

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Get Evenレビュー

昨今のトレイラーはネタバレを含んでいる可能性があり、また長時間のプレー動画は、驚きや喜びをオシャカにし、既視感すら与えてしまう。そのため、期待作には敢えて情報を遮断しているという人もいるだろう。本作品は、Condemned: Criminal Originsとの類似がつとに指摘されており、それは個人的な傑作であったので、私は情報を見ないでいた。しかしながら、それが裏目に出てしまい、「こんなゲームだったんだ……」とスカを食らった次第である。

各サイトやwikiで紹介されているジャンルとして、「FPS」「サバイバルホラー」「サイコスリラーFPS」及び「スリラーADV」等の揺らぎがある。クリアーし終えた私としては、SFサスペンスアドベンチャーでいいのではなかろうか。少なくともホラーではないし、スリラーとも疑わしい。診療所の部分をもってして「サイコ」「ホラー」と付しているのだろうが、そこの描写理由がお粗末で、明らかに説得力が足りない。ネタバレになる故、その理由を述べることができないのがもどかしいが、トレイラーでは診療所をメインに据えているのでプレイヤーを誤解させている感がある。また、話はつながっているものの、ミッション毎にゲームの様相が変わるので違和感を覚えた、とも付け加えておこう。

ネタバレしない程度のストーリーを紹介すると、通常なら迷宮入りしたはずの陰謀を、ガジェットを使って解明していく、というものである。プレイヤーは、ブラックとレッドを操作し、関係者の記憶を辿りながら真相に迫っていく。尚、各マップには色々な証拠が散らばっているので、それをスマートフォン等で集めることが重要である。最近のゲームにありがちな結末として、謎を残して、次回作に回してしまうものが多いが、本作の場合、きっちり開示してくるので好感が持てた。ただし、それに至るまでの細部が複雑で、プレイヤーを振り回す感もある。

ゲームプレーは、ステルスゲームと評してもいい。強制的な戦闘は一度だけ。スマートフォンの機能に、マップと敵の位置及びその視界を表示するものがある。しかし、AIは敏感でよくブラックの動きに気づく。特定の場所に遮蔽物を作ったり、近くの敵の位置が画面外枠に表示したり、また自身の呼吸で敵の遠近がわかったりするが、ステルスが苦手な私は苦戦した。区間が短いとは言え、チェックポイントセーブのみなので、やり直しが面倒でもある。

パズルは、一般的なFPSと比べて難しい。ヒントは与えられるが、そこからもう一捻り考える必要があるからだ。迷った場合、ブラックライトで壁を照らしてみたり、サーマルカメラで熱源の状態を確認したりすればいいだろう。

尚、エンディングに影響があるので、全編にわたってアサルトプレー(数発で死ぬ)は推奨していない。そのため、90度曲射できるコーナーガンをあまり生かせないのが残念だった。尚、レッドのもつステルス能力は、上記ブラックのものとは別である。基本的に定位置の残像や敵兵を乗っ取るので、逆に簡単に感じた。

使用しているエンジンは、アンリアルエンジン3。私の環境(GTX970)では、最高設定で遊べた。そこまでフレームレートを稼げた訳ではないが、スローテンポなので問題はない。大規模なスキャン技術を用いて、写実的な描画を目指したとある。確かに室内は然りと思えるが、屋外については、樹木や葉っぱなどが戯画のように感じた。ライティングも普通。人物のモデリングも、写真とは別人のように思えた。若いプレイヤー諸氏には伝わらないかもしれないが、全体的に迷作Devastationを想起させる雰囲気である。

サウンドは、かなり力が入っている。プレイヤーを意図的に不快にさせるエフェクトの使い方が上手い。BGMも耳に残るものが多いが、夜の墓場であの曲はないだろうと失笑する時もあった。日本語字幕が付されているので、リスニング能力は不要。

総評として、上述した「スカを食らった」点として2つある。Condemnedのようなサイコスリラーではなかったこと、ステルスプレーが基本となっていたことだ。これは、事前に調べていなかった私に非がある。それを踏まえた上で、かのようなジャンル及びゲームプレーを期待している人にお勧めしないとし、筆を擱く。

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