Battlefield Hardlineレビュー

EAの屋台骨であるバトルフィールドシリーズ。戦争をテーマとしたものが主たるが、本作ではマイアミ市警と麻薬犯罪の戦いである。込み入ったり、奇抜なストーリーではなく、単純明快な復讐劇である。しかし、黒幕のラストが非常に潔くて印象に残った。マップはエピソード形式で10個用意されている。長いムービーがよく挿入されるが、スキップできないので、繰り返しプレーするときに不満が溜まる。

単刀直入に言って、本作品は銃撃戦を推奨していない。できないわけではないが、ドンパチをやりたい人には勧めかねる。と言うのも、プレイヤーは警察官故、あくまで逮捕が職務であり、射殺はステルスが破綻した後の手段であるからだ。

趨勢は以下の通りだ。まずプレイヤーは、少し広めの区画の中で、眺めが良い場所に置かれる。そこで、スキャナーを使って巡回している敵、警報機、爆破物をマーキングする。そうすると、ミニマップやHUDに永続的に表示されるので、その作業を経て目標地点までの経路を考えることになる。一人一人逮捕しても良いし、無視しても良い。もしくは、スキャンせずに正面切って戦争をおっぱじめても良い。

敵は巡回しているので、孤立した敵に警察バッチを突きつけ投降を促す。一定の距離に近づけば、アイコンが出てるのでそうする。同時に3人まで投降するが、銃を向けていない敵は徐々に抵抗メーターが上がり、それが満たされると反撃する。そうなる前に手早く全員をお縄にするのだが、当然他の巡回中の敵に発見されると、そのまま戦闘に発展する。

スキャンや逮捕(指名手配犯や証拠押収等含む)によって、エリート警察ポイントを得られる。これを貯めることで、警察レベルが上がり、武器等がアンロックされる。一方射殺してしまうと、ほとんど稼げない。こういうわけで、あまりドンパチやりたい人には向かないのだ。試しに、エピソード丸々通してアサルトでやってみると、絶対的に敵の頭数が足りず、物足りなく感じた(難易度ノーマル)。ただ、こちらの体力は低く、4~5発で死んでしまうシビアなバランスである。

本作品独自の項目として、メインウェポンが拳銃、サブウェポンが長モノとなっている。弾薬数は少ないが、敵の数も少ないので不足しないし、あちこちに武器変更ボックスがある。次に、遮蔽物に引っ付いた状態で、右クリックを押すとカバー射撃となる。そして、(設置型を覗き)一般的な手榴弾やランチャー系の武器がない。軍隊ではないので……という理由かもしれないが、やはり迫力や爽快感に欠けてしまう。

シューティングの感触は普通。撃っていて気持ち良い、もしくは何かが足りない等は感じなかった。出血表現はあれど、肢体欠損はない。平服の敵に、アサルトライフル3発当てても平気で動いている様子に苦笑いした。頭部に当てると一撃で倒せる。

お約束のカーチェイスはあるにはあるが、アクセントにも満たない程度でがっかりした。スピード感と爆発があって盛り上がるのだが、如何せんその数が少ないので残念である。

敵の種類は、ほぼ悪漢のみで、一度戦車とヘリコプターが出てくる程度。AIの動きは、ステルス時とアサルト時とで異なる。ステルス時は、ルートを行き来するだけで、中には全く動かない者もいる。こちらが露見されると、その区画全員に即知される。あちこち動き回ったり、突っ込んでくることはないが、その場に張り付いてそのままということもない。隠れていると、積極的にガスや火炎グレネードを投げてくる。尚、味方AIはステルス時に敵AIと相見合っても何も起きない。また、どうやら味方AIの射撃は見せかけで、敵にダメージを与えないようだ。

敵の視界は、ミニマップに表示されるのでステルス維持は簡単だろう。しかし、現実だったら「同僚が逮捕されている様子」が目前で行われているのに、何も問題がないように振る舞うAIには違和感を覚えた。また逮捕された敵は「Zzz…」と不自然な睡眠に陥り(目は開いている)、味方に何も助けを求めずじっとしている様子は変。逮捕にしても、必ず投降してしまう振る舞いは、ゲーム的なお約束と言わざるを得ない。

ゲームエンジンはFrostbite 3である。描画としては完全にカートゥーン調であるが、人物の顔の表面に凹凸があったり、苦痛で歪んでシワができたりと、やけにリアルな部分もあった。エンジンの特性上、屋内より屋外の方が見栄えする。最近の他作品と比べ、一つ一つの物体に細かさがあるというわけではない。しかしながら、全体の雰囲気としての出来はよく、序盤のマイアミの貧困住宅街などは、ヒップホップなどの音楽の助けもあって、非常によかった。ゲーム的なスプリクトとして、一度進んだ区画は戻れない仕様になっている。

ゲームのシステム周りの不具合で悩まされた。エピソードを選択する場面で「このエピソードを最初からプレーする」という選択肢がある。これは一度クリアーした実績などを消して再プレーする、というものだ。私はうっかり押してしまい、今までクリアーしたエピソードが全てロックされた状態に戻された。エリート警官レベルも1になっていた。この不具合は、ちらほらネットで確認している。あと私が気になったのが視野角の狭さである。これは設定から変更できなかったので、窮屈に感じた。

総評として、まあ及第点レベルである。アクションシューターというよりお手軽なステルスアクションと捉えた方がいい。よくできた娯楽ゲームと評していいだろう。

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