35mmレビュー

Screen_9ウォーキングシミュレーターは、「戦闘がないかわりに、美しいマップを散策しながら、情緒的なナレーションを聞いて、ストーリーを堪能する」というゲームを指している。個人的には、自分以外に生きたキャラクターが出てこないイメージを持っている。そもそもその造語は、「ゲームプレイが希薄ですぐ終わり、ストーリーが漠然としているゲーム」という蔑称だったが、最近(予算が少ない)インディーが作るアドベンチャーには、おしなべて付されるようになった気がする。また、そのような侮蔑的な意味を含まない使われ方も多く、ちょっと違和感を感じる。確かにThe GraveyardやDear Estherなどには言い得て妙だが、そうではないアドベンチャーに使うのは失礼だろう。

Screen_53前置きが長くなったが、35mmはウォーキングシムではない。完全なイベントではあるが、戦闘やQTEがあるからだ。ナレーション、もとい自分の独白も多いが、共に旅をする友人や旅先で出会った人との会話も多い。ストーリーは肝となるので、ここでは書けないが、プレイヤーをミスリードしたり、ねちっこくなっていたりしない。ただ、会話に加え、手紙もいくつもあるので、読解力があったほうがいい。

Screen_20ゲームは先に進むためのアイテムを探すことがほとんどだが、「ゲームプレイが希薄」とは言えないだろう。特定の行為をすると、画面が一瞬光る。Metroシリーズのモラル行為と思われるが、それがエンディングに影響する。なお、ゲーム中に2つあった金庫を開けることはできなかった。

Screen_52ゲームの特徴として、フィルムカメラで美しい風景を撮ることができ(撮った写真はゲーム内フォルダに保存される)、写真家になった気分になれる。ただし、この写真を撮る行為は、ゲームに変化を与える行為ではないので、単にスクリーンショットを撮っているのと変わらない。また、ゲームの解像度とレンズの画角が違うので、構図に凝る場合は調整が必要だろう。加えて、ズームはできない。雰囲気が素晴らしく、StalkerやMetroのような東欧のポストアポカリプスが好きな人にはお勧めできる。ただ、セーブは、チェックポイント性で且つ適宜上書きされるので、任意の場所に戻って写真が撮れないのは不便である。

Screen_48プレー時間は約5時間。セールの時に買ったので、お買い得だったとは思うが、やはり銃撃戦がないに等しいので、物足りなさも感じてしまった。巷で「雰囲気ゲーム」と評されることが多いが、まさにそうである。念を押して言うが、StalkerやMetroのような世界観ではあるが、銃撃戦はほとんどないので、シューターに重きを置いている人にはパスしたほうがいい。

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