Metro: Last Light Reduxレビュー

Metro-Last-Light-Logo4A Gamesが制作したMetro 2033の続編(2014年発売)。Redux版は主にグラフィックエンジンを強化し、有料だったミッションDLCが含まれている。PCのRedux版は、日本語表示に対応していないので、ストーリーを日本語でという方は、コンシュマー版か通常版の日本語化MODを導入すべきだろう。英語でプレーしたが、時折ロシア語や東欧的な考え方が入るので、簡単に理解できるとは言えない。ただ、ノートにミッション目標とコンパスがあるので、ゲームのクリアーそのものは簡単である。

metro01前作のラストでダークワンと呼ばれる種族と巣を一掃したアルチョムだったが、それは間違いだった。彼はたった一匹生き残ったダークワンを追い続けることになるが、派閥間の戦争に巻き込まれてしまう。

metro02ストーリーはドミトリー・グルホフスキーの小説を基礎としている。相変わらず核戦争後のモスクワの描写は素晴らしいものの、正直、前作ほどのインパクトは感じなかった。また、ダークワンを追う過程で余計な騒動に巻き込まれることが多く、物語的に横道に逸れるパートが多かった。前作であった、地下のミサイル基地に潜り込む時の高揚感はない。今回もエンディングが2種類用意されているが、バッドエンディングの方がすっきり終わってよかった気がする。

metro04ちなみに私は日本語訳された小説を読んでいる。アルチョムとその周辺のキャラクター、ダークワンなどは登場し、物語の目的は同じだが、その過程が異なる。また、アルチョムの書き方もゲームと小説とは異なっていた。前作のレビューでも書いているが、とても20歳の青年とは思えないほど渋い声である。

metro03ゲームを新規に開始すると、サバイバルモードかスパルタモードという2種類のゲームスタイルを選択できる。サバイバルは、弾薬やフィルターが少なく、前作のようなスタイルになっている。一方のスパルタモードは、それらの供給が多く、より戦闘寄りのスタイルとなっている。私はスパルタモードでクリアーしたが、厳密にサバイバルとの比較は行っていない。数マップだけの比較では、確かに道中に入手できるアイテムが少なく、よりステルスを推奨した仕様となっている。

metro05ゲームプレーは基本的に前作から踏襲している。移動速度は遅く、弾薬はシビアで、電池やフィルターに気を揉みながら進んでいく。私は、結構マップを散策しながら進めていくプレースタイルだが、幾つかのマップでフィルターを切らしてしまい、詰んでしまったことがあった。また、エビのボス戦で弾薬が底をついてマップの最初から集めて回ったこともある。

metro06戦闘はスローテンポである。突っ込んで撃ちまくるようなことはできない。敵兵士との銃撃戦は、ダメージが大きく、最初の1発を当てることが勝ち負けを決める。敵の狙いは割と正確で、苦戦するだろう。敵は背景に溶け込んで識別しにくいが、ヘッドライトなどの光源を持っているので、それを狙っていけば良い。こちらが待ち伏せしていると、じりじりと攻めてくる。また、手榴弾も投げてくるので注意が必要。

metro07対モンスター戦では、大量の敵が襲ってくる。こちらの移動力が低く、狭い場所で戦うと苦戦し、リロードアニメーションがもたついて殴り殺されることも多かった。

metro08ステルスも少なくない。しかし、敵の認識はかなり低めで、苦手な私でもそこそこ簡単に攻略できた。基本的にランプなどの明かりを消して、孤立して巡回している敵を叩けば良い。死体は動かせないので、巡回中の敵兵が見つける可能性がある。遠距離で会話している敵の片方を殺してみたが、アラームを鳴らされなかったので、連携しているわけではなさそうだ。注意点として、同じセクション内にいると、上の階にいる敵は、走る足音を認識する。

metro09ステルスで潜むかアサルトで強行するかはプレイヤーに委ねられている。ステルスのあのじれったい待ち時間が嫌で、大抵は銃撃戦をやっていたが、むしろステルスの方が簡単に思えるシーンがあった。

metro11個人的に残念だったのは、大変難しい戦闘シーンがいくつかあって、そこで大いに時間を費やしてしまった。せっかく物語に没入していたのに、難所で足止めを食らうと「いかにここを切り抜けるか」という意識に切り替わってしまった。東欧のゲームは大抵難易度が高いが、これをどう評価するかはプレイヤーに委ねられる。

metro10グラフィックエンジンは新しい4Aを使っている。通常版をプレーしていないので、比較はできないが、私の環境では最高設定でほぼ50から60フレーム出すことができた。写実的というより風景画のような画調だが、打ち捨てられた機材や鉄骨むき出しのコンクリート、ぬかるんだ土など、細かいところまで描画している。蜘蛛の巣や卵嚢もかなり気持ち悪い。世界観から、色鮮やかというわけではないが、くすんで色褪せた世界は、東欧独特の雰囲気があって良い。中年男性の顔は、彫りが深くてインパクトが強いが、女性のそれはゲーム的に感じた。また、インタラクトできるレバーやスイッチと単なるオブジェが同じで、迷ってしまった所がある。

metro12敵は、前作から引き継がれたものが多く、新たなモンスターはそれほど多くない。人間を含め、敵には弱点があるので、そこを集中的に狙うと弾薬の消費が抑えられる。

metro13細かい不満について。武器や弾薬を購入する画面になると、フレームレートが落ちてしまう不具合があった。また、メニュー画面までのロゴムービーがスキップできず、しかも長いので本当にじれったい。またゲーム中に何度もトラップに引っかかり爆死した。

metro14私は前作を「面倒なFPS」と評したが、今作にも全く同じである。物語の描写は前作に劣るものの、やはり素晴らしい。しかし、シューターとして見ると、まだ煮詰めることができたのではなかろうかと思う。個人的にこのグラフィックでスタルカーのようなオープンワールドゲームをやってみたい。追加DLCの中にクシャトリアというものがあり、これは図書館の中を散策してアイテムを集めて金を稼ぐのだが、こういう風なスタイルもストーリーとして違和感がない。

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