Aliens vs Predator (2010)レビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

Aliens_vs_Predator_3_cover米国で定番のモンスターとなっているエイリアンとプレデター(と海兵隊)を戦わせたFPSの3作目(2010年発売)。制作は初代AvPを作ったRebellionが担当している。尚、至る所で便宜上AvP3と記してあるが、正式にはナンバリングされていない。初代のそれは「AvP Classic 2000」となっている。現在、リージョン規制が入っているので、日本からSteamで購入することはできない。リテール版もまだ残っているが、これでプレーできるかどうかはわからない。私の場合、Steamのキーをオンラインで購入し、VPNを使ってインストールした。同じ手法が今でも通用するかわからないので、自己責任で行って欲しい。avp13ゲーム発売の数年前に封切られた同名映画に似ている。エイリアンが封印されていた遺跡を、Weyland Yutani社が稼動させてしまい、次々とエイリアンが孵化してしまう。それを狩りに来たプレデターと、海兵隊の三つ巴の戦いが展開される。avp12字幕を表示できるが、PDAなどの一部の音声にはつかない。長々とした会話はないので、単にゲーム目標さえ読めれば問題ない。avp10ゲームは至って普通の一本道FPSで、自由度はない。1粒で3度おいしいゲーム性は相変わらずだが、各キャンペーンの尺が短いので、慣れてきた頃に終了するという問題も同様である。FPSゲーマーにとって最も馴染み易いのが海兵隊だろう。敵の攻撃に対して、どの程度耐久力があるか気になっている人も多いはずだ。初代は余りにも貧弱すぎて問題だったが、一変して2では不自然なくらい強力になっており、それはそれで問題だった。肝心の本作では、万人向けに調節されている。エイリアンから3回引掻かれたり、至近距離でショットガンを喰らうと瀕死状態になる(難易度ノーマルで)が、ヘルスは一定のブロックに区分されており、その中では自動回復する仕様(海兵隊が3ブロック、プレデターは5ブロック、エイリアンは全回復)である。対エイリアン戦では、ハンドガンの弾薬が無限なので、1対1だと十分対処できる。ただ、そのスピードは速く、撹乱した動きで攻めてくるので、1対多数の戦闘ではかなり苦戦する。他、戦いにくい要因として、マップが暗く、ショルダーライトの照射範囲が小さい。照準も半透明で、マズルフラッシュが激しく、乱射しがちになる。回復は携帯用の注射を3個まで保持できる。このヘルス回復は、(プレデターでも言えるが)エイリアンからひっきりなしに襲われていると、ボタンを押す間もなく殺されることが多い。avp06プレデターは、地に足を着けて行動するという点については、海兵隊と同様。だが、人間では真似できない大ジャンプができる。ある程度の距離、高さという制限はあるが、マーカーを置いた場所にきちんと着地できる仕様で、これはかなり役に立つ。戦い方にも膨らみが出て、映画さながらの、クローク状態で木の枝からショルダーキャノンで人間を狩ることができる。戦闘は基本的に、クロークで接近し鉤爪で刺し殺す肉弾戦になる(特に序盤)だろう。弱打・強打・防御の組み合わせで上手に倒す。戦い方がわからない内は、ただマウスを乱打してしまいがち。エイリアンとの1対1の乱打戦でも苦戦することがあり、しかも他のエイリアンが横から刺してくることもよくあった。しかも、1匹を掴んで止めを刺しているときでさえ、周囲から引っ掻かれるので、この掴みはあまり有効ではない。また、エイリアン自身もこちらを掴んで大ダメージを与えてくる。無限湧きと思える場所もいくつかあるので、そう感じたら、さっさと逃げた方が良い。プレデターの武器は、強力ではあるが癖が強い。鉤爪以外に、ショルダーキャノン、マイン、ディスクとスピアがある。全て単発攻撃で、マシンガンのような連射武器は存在しない。そのため、複数のエイリアンが迫ってくる時は、まごついて死んでしまう。一番使い勝手が良いのはスピアだろう。終盤でしか手に入らないが、エネルギー不要で無限に投擲でき、しかも非常に強力(ただし飛翔速度は遅い)。エネルギーの補充は、発電機のボタンや仲間の死体から可能。体力を回復する針は単なるアイテムになっている。
avp02最期にエイリアンだが、制作者の配慮に助けられるものの、やはり慣れるまで一定の時間が必要だろう。魚眼レンズ視点で、壁も天井も這いずり回れる仕様で、移動もダクトなど小さな穴を通して進んでいく。個人的には、酔ったり上下感覚が狂ったりすることはなかった。エイリアンは圧倒的な数で、敵を蹂躙していくイメージがあるが、殆どのマップではプレイヤー単体で、しかもステルスプレーを前提とした作りである。というのも、エイリアンは引っ掻きなどの接近攻撃のみで、海兵隊が2人もいれば、蜂の巣になるからだ。正面から全速力で突っ込み、速攻で倒すのは1人が限度だろう。そのため、ライトを壊して暗所を作り、巡視する海兵隊を後ろから掴んで惨殺するか、鳴き声をあげ、おびき寄せてから殺すなどのステルスキルが必須である。私はステルスが苦手だが、作りが単純のためか、全く苦戦しなかった。というのも、海兵隊そのものの認識力が低く、また一度視認した敵は、たとえクローク状態になろうとも輪郭が浮かんでその位置がはっきりとわかるからだ。敵の殆どが海兵隊となり、プレデターはラストしかでてこない。ヘルスの回復は自動的に行われるが、死んだ人間の頭を齧っても良い。avp01セーブはチェックポイント制で、任意のセーブは不可能。マップの開始にしか保存されないので、途中のチェックポイントで終了すると、最初からやり直しとなる。個々のマップは長くないので、そこまで問題はないだろう。戦闘の難易度としては、海兵隊>プレデター>エイリアン。一番多く死んだのは海兵隊だが、その分楽しかったのも海兵隊である。プレデターは武器の使いにくさに苦戦して、あまり楽しいとは思えなかった。エイリアンは、そのステルスプレーが斬新だったが、通路を探すのに迷った所もあった。ちょっと気になったのが、各キャンペーンごとのボス戦。ヒット&ラン戦法で、いとも簡単に勝ててしまう。avp03クリアーまで10時間半。飽きずに一気にプレーできた。avp04基本的に、敵はプレーしている以外の種族(と戦闘用アンドロイド)である。エイリアンは、常にこちらを認識しており、大抵死ぬまで突っ込んでくる(たまに壁に張り付いて待っている)。海兵隊でエイリアンと戦う時は、壁や天井に移動したり、被弾するとサイドステップを踏んで回避してくる。また、後ろに回りこんでくることもあり気が抜けない。一方(他の種族から見た)海兵隊の認識力はかなり低いらしく、後ろで味方が殺されているのにも気付かない。アンドロイドは海兵隊より認識力が高く、概ねこちらの位置を警戒している。プレデターは、ピョンピョン飛び回るが、あまり機敏ではなく、こちらをよく見失う(エイリアンをプレー時)ので拍子抜けした。avp05マップは大きく分けて、基地、研究施設、エイリアンの巣、プレデターのピラミッド、ジャングルから構成されている。どのマップも非常に品質が高く、プレーしていて全く飽きなかった。映画版AvPを非常に良く再現できている。ストーリの設定上、どのキャンペーンでも同じマップが使用されているが、「使いまわし…」という不満はなかった。avp07グラフィックは、独自のAsuraエンジンを使っている。私の環境では、DirectX 9でプレーしたが、環境によってはDX11も可能である。エイリアンとプレデターの造形は非常に良くできていたが、人間の顔が安っぽく感じた。一部のライティングが自然で印象的だった。また、エイリアンに襲われた一般市民が自害してしまうのが面白かった。どうせなら、フェイスハガーに食われた人間をライフルで撃ち殺すような仕草もして欲しかった。avp09銃火器エフェクトや音声は及第点。BGMは、ピラミッドのシーンだけ耳に残っている。avp08私の環境で発生したバグとして、2回ほどクラッシュした。また、海兵隊の最初のマップで、床と天井と壁が表示されなかった。これはゲームを再起動して治った。avp11総評として、Rebellionは久しぶりに良い仕事したと思う。絶対的に見れば、ごく普通のFPSなのだが、初代AvP以降の駄作を考えると、称賛せざる得ない。初代のような恐怖や臨場感は出せていないが、なりきりゲームとしての完成度は高く、映画のファンにお勧めできる。

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