Vivisectorレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

viviAction Formsによって開発され、2006年に1C Companyから発売されたアクションFPS。残念ながら認知が極端に低く、ほとんど日本に入ってこないまま消えていったゲームである。現在、少量のリテール版と幾つかのダウンロード販売を見かけた。vivi1大元のプロットは「ドクターモノーの島」だったが、権利の問題からか、開発途中で題名が変わった。2つの国家間の緩衝地帯である島で、一小隊が行方不明となった。プレイヤーはKurtとして捜索隊に参加するが、その島では奇妙な動物実験が行われていた。ムービーと会話があるが、飛ばし読みして良い。vivi03ゲームは非常にシンプルで、ビーコンを目標に進むウォークラリーゲームである。途中モンスターや兵士がスポーンしてくるので、それらを倒しながら進む。独自の要素として、同時キルやマルチキル等の芸当をすると、スコアがたまる。一定量たまれば、ヘルス最大値、耐久力、スピード、エイム密度のスキルを向上させることが可能。残念な点として、島が死んだように空である。主人公は、長々とサバイバルの旅をする設定だが、敵は突如スポーンするだけで、野を徘徊している様子は全く見かけない。そのため生態系というものを実感することはないだろう。それに加え、散策する楽しみも皆無といってよい。一応シークレットらしい場所で、スコアを獲得する場所をちらほら見つけたが、単にそこには弾薬などが置かれているだけで、面白みはない。無駄にマップだけ大きいという印象だった。
vivi02次に、途中からシューターとしてのスタイルが変わってくる。最初は4つ足の獣中心で、例えるならSamのようなゲーム性である。中盤以降は銃火器を持った兵士や獣人となり、遠距離でのチマチマしたシューティングになる。早めにエイムのスキルを上げておかないと、弾薬を無駄に消費してしまう。ラストの雪原では、白い背景を背にして照準が見難い中、チクチク撃たれるので苦戦するだろう。
vivi04シューターとしての出来は、及第点を満たしており、他の東欧FPSと比較すると面白い。フワフワした移動感覚もなく、きちんと撃っている感覚と当てている感覚がある。「東欧系のFPSはねぇ…」と倦厭しているプレイヤーにもお勧め(必要以上に期待するのは厳禁だが)できる。他、リロードが存在しない珍しいゲームで、後半は大味な撃ち合いになる。移動スピードもかなり速く、プレー感覚はクラシカルなFPSに近いだろう。vivi05ラスト直前の戦闘を除き、非常に簡単である。というのも、ゲーム序盤から、異様なほど弾薬やヘルスが置いてある。私はノーマルでプレーしたが、これはいくらなんでも度が過ぎているのではなかろうか。FPSに慣れたプレイヤーは、ハードであるSurgeryでプレーすることをお勧めする。
vivi07不親切に感じたのは進行ルートだ。経由地点であるビーコンや敵は、マップに表示されるが、そこに至るまでのルートが分かりにくい。普段の欧米のFPSでは考えられないようなルートを通る。折れ曲がった木の幹や壁面端っこに開いた小さな穴など、よく探さないと迷ってしまうだろう。

クリアーまで15時間近くかかった。vivi06ボリュームの割に敵のバラエティーは少ない。個人的に残念に思ったのは、前半の獣のような敵は後半一切登場しない。獣人の違いは、装備する武器だけなので、普通の兵士と変わりない。中型の敵も数えるほどしか登場しない。一番手ごわいのは空を縦横無尽に飛び回るへレックス。後、グレネードランチャーを装備したゴリラの爆風にも苦戦した。
vivi09AIは概ね及第点を与えられる。4足の動物は死ぬまで突っ込んでくる。兵士や獣人は、一部グルグルと回り続けたり、こちらを発見しても棒立ちしている不自然な仕草を見せる時もあった。また、草木を通して正確無比に攻撃を当ててくるので理不尽に感じた。ただ、能動的に動いてプレイヤーを探し、瀕死の怪我を負うと逃走したりする。

武器は16種類で、FPSには定番のものばかり揃っている。終盤までM-16にお世話になるだろう。エイムのレベルを上げれば、かなり照準が収束し、遠近両用の武器となる。終盤はミニガンに相当するガウスライフルを重宝するだろう。アイテムは弾薬とヘルスのみ。vivi12特に印象的なマップはなかったが、バラエティーはそこそこあった。ただ、序盤は同じような様子で飽きてしまうだろう。vivi08グラフィックは独自のAtmos Fearエンジンを使用している。既に過去のエンジンで、取立て言及すべき特徴はない。巨大なマップをロードなしで描写できるが、いかんせんその風景はそっけない。モデリングもかなりアニメチックだが、動物の毛並みは、他のゲームでは余り見られず(当時)よくできていた。ただ、生きたままアップで見ることがないので残念。他、ゴアが激しく、被弾部分は外皮がめくれて、最終的には全身骨格になるまで肉を削ぎ落とすことが可能。ただ、出血が地味で、痛がるアニメーションも殆どないため、グロテスクとは感じない。vivi11EAXに対応しているが、マップの大半が開けた場所なので、3Dサウンドを意識することはなかった。銃火器エフェクト、声優は共に並の出来。BGMは戦闘の山場でロックが流れるが、通常は無音か環境音楽が流れている。

  • ムービー後にゲームが続かなくてフリーズした。
  • エフェクトが白抜けすることがあった。
  • 字幕がいつまでも残った。
  • クラッシュが数回発生した。
  • プレイヤーや敵がマップの外に落ちることがあった。vivi10

1500円で購入したが満足している。飛び抜けて優れた要素はないが、ボリュームがあり、シンプルに纏まった佳作といえよう。

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