Star Wars X-Wing Allianceレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

xwa_box_frontこのStar Wars X-Wing Allianceは、1993年にルーカスアーツが発売したDOSゲームX-Wingおよび95年のTIE-Fighter、そして97年Win95用ゲームX-Wing vs TIE-Fighterの流れを組むスペースコンバットシムの最新作(1999年発売)である。現在、Steamで購入が可能。注意点として、このゲームはジョイスティックかコントローラーが必須である。もしそのようなデバイスをゲームが検知しなかった場合、ゲームを起動しても強制的にウィンドウズにはじき返してしまう。sw7ストーリーは映画の旧3部作とリンクされており、ヤヴィンの戦い後からエンドアの戦いまでを扱っている。プレイヤーは運送業を営む一家の末弟、エース・アザメーンとしてプレーする。家族は反乱軍にも帝国にも加担しない中立を保っていたのだが、ある依頼により帝国から反逆者の烙印を押され、止むを得ず反乱軍に身を委ねることになる。組織に入ると、基本的に反乱軍のミッションをこなさなければならないが、その暇に兄や姉から家業のミッションも引き受けることになる。sw1各ミッションのブリーフィングを読むため、基礎的な英語力が必要だが、そこまで難しいものではない。ゲーム中は画面右下に、ミッション目標が記されているので、それに従って進めればいい。ミッションは素直で、二転三転してプレイヤーを混乱させることはないが、ミッション36「Attack Imperial Convoy」では注意が必要だろう。他、各ミッションをクリアーするとプレイヤーの元にメールが届くが、これは完全に無視しても可。飛行中にも会話が繰り広げられるが、字幕は表示される。

英語ではあるが、こちらにウォークスルーを掲載している方もいる。ただしバージョンが1.15なのか、ミッション46など実行できないTIPもあった。sw2ゲームはミッションをベースとして進み、交易や売買の要素は一切ない。まずブリーフィングでミッション内容の説明を受けたら、ハンガーに移動して機体や装備を選択(これらは殆ど選択できない)する。母艦から出撃すると、ブイに向かってハイパースペースに進入、目標地域で作戦を決行し、それらを達成すると帰還して終了となる。

操作はジョイスティック必須とあって難しい。X-Wing vs TIE-Fighter等をやりこんでいたなら、特にマニュアルを参照しなくても良いそうだが、それらを未プレー場合、操作設定画面と睨めっこする事請負だろう。序盤のミッションではコンテナの輸送や、基地とのドッキングなど、NPCが指示を出してくれて、またそんなに激しい戦闘もない。sw3一番苦労するのはエネルギー配分で、これは随時適切に配分しておかないと、ミッションがクリアーできなくなる。デフォルトではレーザーに2/4レベル、シールドに2/4レベル、残りがエンジンに回され、この2/4レベルは補充も下降もしないレベル。やたらめったらレーザーを撃ちまくると、あっという間にエネルギーは底を突くので、レーザーエネルギーレベルを上げて充填されるのを待つか、シールドエネルギーを流用しなければならない。シールドも同様で、それが無くなると機体に直接ダメージが加算されるので、可及的速やかにレーザーエネルギーからシールドに転換しなければならない。戦闘においてはレーザー、シールド共に最高レベルにすればいいかもしれないが、これでは機体がかなり鈍足になって逆に被弾の危険性が高まってしまう。他にも状況によっては、敵の高速戦闘機から逃げ切るため全エネルギーレベルをエンジンに回したり、一定時間固定されるのでレーザーシールド共に最高レベルにして被弾に耐える必要もある。

また、スロットルの開け具合で、旋回能力を調節する慣れも必要だ。最高速度だともちろん旋回半径は大きくなり、逆だと小さくなる。小回りが利くTIEファイターと戦う時は、常に旋回能力を上げておかないと全く後ろが取れない。しかし低速のままだと、別の方向から来た敵機に一気に蜂の巣にされる危険性も持っている。sw8機体は敵味方共にかなり脆く、シールドが無くなればほぼゲームオーバーと看做してよい。主な敵となる帝国の戦闘機には、一般的にシールドが無く、一方の反乱軍には全機体にシールドが標準装備されているので、一見楽観視しそうだが、向こうは圧倒的物量で攻めてくる。TIEファイター3機から集中砲火を受けようものなら、200%のシールドは有ってもなくても同じことで、自機は4秒でスクラップと化す。勿論、TIEファイターはレーザー2発でバラバラになる装甲の薄さだ。シールドがなくなり、機体に直撃すると、FCS、ターゲットディスプレイ、機体操縦システムが時々やられ、ドロイドが修理してくれるのを待たなければならない。

このゲーム限ったことでは無いが、戦闘は兎に角慣れが必要。スロットルを調節して敵機の後方についたものの、エネルギー配分を調節し忘れてレーザーが撃てない失態には注意したい。敵機のマニューバは直線的なので、偏差攻撃が通用する。ただ自機と正面向かって撃ち合う癖があり、こちらが撃ち負ける(単に下手なのか)ことも多い。また稀にミサイルを発射する敵機もいるが、これは誘導性が高く、直撃すると暫しスタンしてしまう。輸送機だとタレットに迎撃させることが可能だが、戦闘機だと緊急旋回しかない。カウンターメジャーを標準装備してもいいはずだが、なぜかそうできるミッションが殆どなくて疑問に感じた。他、敵からの攻撃には音をよく聞いて欲しい。まず、マップを使って自機を狙っている敵機を確認する。ドッグファイトに入ると、自機の後ろに付いた敵はひつこくレーザーを連射するので、その発射音と自機前方に飛んでいくレーザーに注目する。状況にもよるが、シールドの補充にはかなり時間が掛かるので、攻撃よりも回避に専念した方がいい。また敵は撃破するよりシステムダウンさせた方が早く蹴りがつくので、ミッションの緊急性によって使い分けること。

僚機と編隊を組めば、自分がリーダーでなくても色々と指示出しが可能となる。自分が特定の任務に集中しなければならない時は、自機の後ろが疎かになるので、AIに援護を頼んだほうが賢明だろう。sw4ノーマルでプレーしたものの、難易度は終始一貫して高く、1ミッションだけイージーに落としてしまった(ただ、体感的には変わらず)。私がプレーした限り、初見でクリアーしたミッションは数える程しかなかった。上述したように戦闘が難しく、操縦から気が逸れようものならその刹那機体はバラバラとなる。

また完全な覚えゲームで、次に何が起こるか知っておかなければ攻略は難しい。トライ&エラーの繰り返しでクリアーするデザインで、かなりやりこまなければならず、そういったプレーが嫌いな方にはお勧めできない。「何分何秒にTIEボマーが出てくるので、その1分前にはスターデストロイヤーのハンガー下に向かって、自機に襲い掛かってくる敵はAIに任せて…」という、緻密なタイムラインでも考えなければ、延々と同じミッションで足止めを食らうだろう。

しかしそう作戦を練っても、上手くいかないのが憎たらしい。たまたま僚機が多くやられると、その分プレイヤーを追撃する敵機は増し、それだけ難易度は跳ね上がる。特に護衛すべき機体を守りながら戦うのは、かなりの難易度だった。自機と護衛目標、どちらが撃墜されてもミッション失敗になるからだ。「護衛目標←敵機←自機←敵機」と、プレイヤーは護衛目標に群がる敵機を撃墜しつつ、後ろから狙ってくる敵機を回避しなければならない。回避しながら照準を合わせるというのは、不可能に近い芸当で、これは運で結果が決まるとしかいいようがない。sw5機体の操作は覚えて使いこなすのが当たり前、ミッションは展開を覚えて攻略、戦闘は慣れと運という、非常にハードルが高いゲームではあるが、その分映画さながらの手に汗握るゲームプレーになるのは間違いない。シールドギリギリの所で敵機を撃墜したり、撃沈寸前の味方艦が魚雷直撃の直前に脱出したりと、ルーカスは敢えて危険中毒者が狂喜乱舞しそうな難易度にしたのではないかと思う。実は私もこの難易度に魅せられた口で、任務中の緊張感、そしてそれを達成した時の心地よさはOperation Flashpoint以来だった。

クリアーするまで、40時間近くプレーしたと思う。毎ミッション何度も挑戦する必要があるので、かなり疲れた。sw6敵の7割は帝国軍だが、一部海賊などとも戦う。スペースコンバットシムとしては珍しく、宇宙服を着た兵士(ストゥームトルーパー)が出てくることもあった。AIは敵味方同じようで、特に習熟があったりするわけではなさそうだ。

機体は28種類搭乗可能(キャンペーンでは反乱軍の機体のみ)で戦闘機と輸送機の2種類に分かれる。戦闘機の方の説明は不要だろうが、輸送機は鈍足な分タレットと大量のシールドを持っている。タレットは前面を向いているが、自ら砲手になって上方や下方を撃つことも可能。また射程内に入った敵を自動射撃する設定もあり、これはかなり敵を楽に撃墜できる。勿論各タレットの射界は限られているので、全方向をカバーできるわけではない。sw9機体はそれぞれスピードとシールド量、そして武器やその砲門の数が違う。武器は通常のレーザー、機体システムを破壊するイオンキャノン、ミサイル、対艦魚雷など。他、カウンターメジャーぐらいか。輸送機を使うミッションで、コンテナなどを運ぶ事はあるが、機体の性能を上げたりする便利なアイテムは存在しない。sw12背景の惑星描写に若干の変化はあるようだが、基本的に背景は真っ黒。まあこのゲームでは星々に見とれている余裕は無いし、視界の悪い宇宙空間ではすこぶる戦い難いので、このほうがいいと思う。唯一デススター内部は今までの宇宙と違った風景が見られる。sw10もうかなり前のゲームで、最高画質にしても最近のスペースコンバットシムのグラフィックと比べて見劣りするが、Star Warsの再現度は高い。各機体にちゃんと別々のコックピットが用意されて、撃墜されたパイロットが宙を漂っている細かな演出もある。しかしながら、戦闘中は特に気にならなかったが、ステーションや大型艦(特にスーパースターデストロイヤー)に接近すると、やっぱり年期を感じざる得ない。またソフトウェアレンダにも対応しているが、今更誰も使わないだろう。sw113Dサウンドに対応しているが、ドルビーなのかEAXなのかは不明。サウンドは映画と同じBGM、エフェクトが使われていて、劇中の宇宙戦闘と寸分違わずの雰囲気が楽しめるので満点。BGMは状況に応じて曲調が変わるダイナミックミュージックを採用している。援軍や増援の時だけ変わるのかと思っていたが、プレイヤーがレーザーを当てたり、撃墜したり、味方が撃墜されたりしても曲調が変わって、雰囲気作りに一役買っている。

Windows XPでも問題なく動くが、最新のグラフィックドライバーだとゲーム開始2分後に必ず画面が固まってしまうバグ(バックグラウンドで、きちんと音が出ているので動いている)がある。Forcewareのバージョンを93台まで下げると解決した。

他、ゲーム内の文字(3D画面のみ)が潰れて見難い問題もある。解像度を低くしたり、コントロールパネルからFSAAや異方性フィルタリングを切ってみたりしたが変わらず。まあ読めないこともないので、個人的にはそこまで気にならなった。後これはどうでもいいが、何度もミッションをリトライし続けるとBGMが鳴らなくなった。

幾つかのミッションで、建物や艦船にドッキングをしてそのままの体勢を数分維持しなければならないが、これを中断してしまうと次のイベントが起こらないバグがある。再びドッキングし直しても目標は更新されないので、最初からやり直しである。ドッキング中はジョイスティックを動かさない方が良いが、敵の攻撃で無理やりドッキングを解除させられてしまうこともあった。このような時は、上部タレットに切り替えて攻めてくる敵機を追い払うのだが、タレットの射界外から射撃を受けると反撃のしようがなく、そのままドッキングを解除されたり撃墜される。

総評として、旧3部作を見て「自分もあんなパイロットになりたい!」と思っていた方は、ジョイスティックを購入してもプレーする価値はある。あの宇宙戦闘に特別な情景があればあるほど、没入できるゲームと断言しよう。操作・戦闘共に非常に難しく、ミッションを何度もやりこむ必要があるが、それをクリアーすると表現しがたい達成感に満ち溢れること間違いない。

興味を持った方には体験版をお勧めしたいが、収録しているミッションが悪いと感じた。というのも、自機がぱっとしない輸送機(ミレミアム・ファルコンと同機種ではあるが)であるし、また難易度が非常に高い。全コンテナを調査し、弾頭を反乱軍の輸送艦に回収させ、無事脱出するまで護衛するミッションなのだが、ひっきりなしに敵戦闘機が襲い掛かってくるので、まともに仕事ができないだろう。現に僕も、体験版のクリアーは諦めて、製品版でもそのミッションには相当苦戦した。体験版のミッションの難易度がゲーム本編のそれとは限らないが、あのレベルのものがごろごろ転がっていると考えていい。

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