Ghost Recon Advanced Warfighter 2レビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

2006年5月に発売され、大ヒットとなったGhost Recon Advanced Warfighterの続編(2007年発売)。現在リテール版は、あまり残っていないようだ。米国アマゾンではダウンロード販売に対応しているが、日本から買えるのかは不明。

前作と動作環境を比べてみたが、ほとんど変わりなかった。ただ2ではビスタとXPをサポートして2000が外れている。製作者も「前作の必須環境が高すぎたので、今回はそのままにしている」と発言していたが、むしろ重くなっている。特に敵戦車が登場したとき、フレームレートが平均して5から10落ちた。解像度を1024*748に落とすと、シャギーが出てくるので1280*1024にした方がいい。

メキシコ反乱軍の中核カルロスを倒した、ミッチェル率いるゴーストチームの活躍を引き続き描いている。リーダーを失ったにもかかわらず、反乱軍はその勢いを増し、アメリカ合衆国との国境の町までに迫りつつあった。またデマによる扇動で、南米系住民の反米感情が爆発し、全面戦争の危機に陥る。さらに東側勢力から核弾頭が反乱軍に渡っており、ゴーストチームは首都メキシコシティを離れ、発射を阻止しなければならない。

今回も主に将軍(前作に増してうるさくなった)やヘリパイロットなどがバイザー内のモニターを通して状況を説明してくる。途中、CNNのような報道番組に切り替えてくるので、リアリティーを感じる。

ゲーム中に喋る英語には一切字幕が付かないので、戦闘をしながら聞き取るのは大変かもしれない。しかし、ミッション目標は明記されて、どこで何を行うかはバイザー内に示されるので迷うことはないだろう。

GRAW2のゲーム性は、そのほとんどが前作から踏襲しており、部分的な変更点しかない。体験版をプレーすればわかることだが、移動感、銃撃感などは前作のままだ。そのため、1からゲーム性を述べるのは端折って、主だった変更点を簡潔に記す。

ミッション開始時のヘリ降下地点が選択できる。ただ2箇所と少なく、レベルによっては選択できないところもある。次に、ミッションに投入する隊員を選択できるようになった。隊員が死ぬと、次のミッションだけ使用不可能となる。また隊員にはスペシャリティーがあるようだが、彼らの武器は変更可。前作から若干持ち運べる量が増えており、スナイパーとサブマシンガンを持っていけるようになった。

そして、ミッション導入部がなくなった。前作ではミッション毎に、ヘリの中でブリーフィングを受信していた。今回はそれが丸ごとブリーフィング画面に移行したので、ラペリングから始る。確かにオンラインCoopでは無用の長物だったが、シングルプレイヤーでは、戦場に赴く緊張感まで削がれてしまったような感がある。

クイックセーブができるようになった。これにより難易度を下げ、プレー時間を短縮させている。銃撃戦の真っ最中などは不可能だが、基本的に制限がないため使い放題である。

前作はスプリント+しゃがむキーでスライディングをしていたが、今回は(私の環境だけか)「バックスライドキー」でないと滑れない。しかも、バイザーに付着する砂塵の視覚エフェクトがなくなっている。

あまり自分の武器が弾切れすることもないが、敵や味方の死体から武器を交換できる。

今回から新サポートユニットとしてミュールという車両が使える。ただし私の大きな不満点はこれの扱いである。この車両が出てくるミッションがたった2つで、しかもその内1つ(ミッション4)はまともに動かせない。しかもこの役割も半端で、偵察ユニットとしては明らかにドローン(これも2ではあまり出番なし)の方が優れている。また、この車両によって武器が変更できるといっても、死んだ敵の銃火器を奪えば事足りるので意味がない(ゼウスランチャーが欲しい時にミュールが出てこない…)。開発者は、敵の砲火からの盾としても使って欲しいと言ってたが、確かにこれは移動するカバーとして有効だった。しかしミュールは意外に脆く、敵の砲火でいずれ破壊されるし、それ以前にミュールを盾に使わないと敵の砲火から逃れる手段がない位開けたマップがない。コンソール版ではどんな使いようがあったのか知らないが、PC版においては存在意義がわからないユニットだった。

リコンモードというものが導入され、これはステルスミッションで活用する。ただし、これも全く意味がない。大体ステルスは、「主人公が弱くて発見されるとより不利な状況に陥る」ゆえの半強制的なプレーだが、ゴーストチームは完全武装でちっとも弱くないし、発見されたからといって取り立て不利になるような状況にも置かれない。GRAW2でステルスミッション「らしき」ものが1つだけあるが、サイレンを鳴らされたからゲームが終了するわけでもないし、アサルトモードで敢行してもサイレンを鳴らされなかった。

衛星からの指示は今回も健在だ。ただ、少しばかり仕様が異なっている。まず、マウススクロールで行っていた拡大縮小は、EとQに変わっている。そして、隊員を移動後に任意の方角を向ける場合は、移動ポイントを指定してマウスボタンを離さずにその方向にマウスを持っていくこと(その場で向きを変えるのは不可能)。

尚、今回からは各隊員のカメラを通して指示だしが可能(このカメラからは、移動後に特定方向を向かせることができない)になっており、より柔軟な対応になっている。また銃座に据える指示も可能(逆に、衛星カメラから隊員に銃座に据える指示ができない)で、防衛ミッションなどでは役に立つだろう。AIに落ちている武器を拾わせたり、道路以外の歩道などに移動させたり(カーソルが消える)、しゃがませたままでいさせることはできない。

前作は数発で死に、チェックポイントセーブゆえ、鬼の様な難易度を誇っていた。上述したとおりクイックセーブの導入とミッション毎の短さによって大分緩和している。だが、4レベル目あたりから、その難しさが徐々に戻ってくる。私が特に苦戦したのは9レベル目のラストと10レベル目の最初。全マップにおいて、ライフルグレネードとゼウスランチャーは持っていったほうがいい。

前作と比べ、15時間程度とやはりボリュームが減っている。

敵兵士、戦車等の装甲兵器、ヘリが出てくる。終盤では、ゴーストチームと同じ強力な武器を持っている傭兵が出てくるが、特に反乱兵と変わらない。強敵は相変わらず固定機銃だろう。一度火を噴出すと手に負えなくなる。

私は全くリコンモードを使っていないので、アサルトモード時との違いがわからない。尚、周りのレビュアーが言うには「リコンモードのため意図的に敵AI認識能力を下げている」らしい。味方AIについても、前作から改良されたとは感じられなかった。表現しにくいが、「バカではないが臨機応変ができない」と評すればいいか。プレイヤーが適切な指示を逐一出せば、きっちり仕事をこなしてくれることが多い。防衛ミッションで有利なカバーに置いておけば、身を危険に晒さず敵を駆逐してくれる。だが、移動中に銃撃を食らいはじめた後のリアクションといった、やるべき行動の優先順位の変化、またはその適切な対処ができないようだ。撃たれたから、匍匐前進で進むとか、急いでカバーに逃げ込むといった適切な対処がみられず、あっても単に撃ち返すぐらい。また、危険度という認識もわからない。ピストルの敵と固定機銃の敵に対しても、同じように戦っている。敵味方共に手榴弾は使わないが、味方はライフルグレネードを撃ち込む。ゼウスランチャーも衛星カメラから直接指示を出せば発射してくれる。

武器は敵の反乱軍の物を含めて、10種類ぐらい増えているが、正直どれもあまり変わらない印象を持った。ヘルスや弾薬というようなアイテム類は一切落ちていない。

前作のメキシコシティーは印象的だったが、今回はそのような都市は一切登場しない。片田舎の街と山岳部が半分半分ぐらいか。印象的だったのがダムとレベル2の作業場。逆に良くなかったのがラスト。あれは自由度も戦略もへったくれもなく、単に撃ち殺されるために前進しているようで本当にイライラした。AIがヘリから降りる前に殺されることは、前作でもあったが、降りた後にその辺を歩いて機銃の餌食になる。マップのサイズは小さくなった印象で、色んなルートを選んで攻めていく自由度は減った。

PC版は前作と同じDieselエンジンを使っている。細かなところで改良を加えている(例えば、降下中のヘリの近くでスモークグレネードを炊くと、ローターの風圧に合わせて煙が外側に逃げていく)と思うのだが、パッと見て劇的に変わっているわけではない。ただ、前作は爛々と照る灼熱の太陽というイメージがあったが、今回は埃っぽい土色のイメージが強くなっている。モデリングやマップ構造、およびアニメーションは前作同様クオリティーが高い。

銃火器エフェクトなどは前作と同じものが使われている(固定機銃などの発射音は変わった)。クオリティーは十分高い。ロックミュージックのBGMが多くなっているが、このゲームに合っていない。

1.02パッチが既にリリースされているが、いくつかのバグが発生した。テキストメッセージと共にクラッシュ。ゼウスランチャーに武器を持ち変えると弾薬が消えた。銃声が時々消える。味方AIにグレネードランチャーを持たせた時に、「リロード!」とわめき散らす。味方戦車は機銃を撃たない(仕様なのか)

不満点として、一度ミッションを始めるとブリーフィングまで戻れない(リスタートはマップのやり直し)。つまり、武器を変更して再び最初から臨むことができない。

総評として、まず「2」と呼んでもいいような新たな要素は無い(拡張マップ程度)。ゲームのクオリティーはそのまま維持しているが、(たった1年という間隔のせいか)ボリュームの少なさが気になった。ミュールやリコンモードの存在意義にも疑問を持っている。またクイックセーブが可能になったので、全体通して簡単になったが、ある所では前作同様鬼のように難しいので覚悟した方がいい。

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