No One Lives Foreverレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

2000年にMonolithよって開発、Fox Interactiveによって販売された女性スパイFPS。この年の数々の賞を受賞し、一躍有名になった作品だ。日本では日本語字幕つき英語版をサイバーフロントが担当していたが、現在それの入手は非常に難しいものになっている。現在、ダウンロード販売は行われておらず、リテール版が米国アマゾンに残っている程度。

プレイヤーは超国家的な犯罪組織に対抗する秘密組織UNITYに属する女性エージェントのケイト・アーチャー。この組織は、ボルコフと名乗る男により諜報部員の半分が暗殺されてしまう。女性ということで役に立たないとレッテルを貼っていた上層部は、しょうがなくアーチャーを起用。彼女は今やデスクワークから解放され、彼らを見返すと同時に、HARMという組織の世界的な陰謀から世界を救い出さないといけない。

当時はダーク&シリアスが主流だったFPSの中で相当浮いた存在で、各種レビューではジョーク満載と聞いていたので、かなり偏見を持ってプレーした。しかし、プレーしてみると想像していたほどキワモノではなかった。直感としての印象は、「普通のスパイ物+エトセトラ」で、後半になるにつれシリアスになっていく。そのエトセトラの部分には、犯罪心理学、性差別問題やジョークを露骨なまでに前面に押し出してきて、本来のスパイ物にそぐわないように思った。

サイバーフロントの日本語版を購入したので、英語版でどの程度英語力が必要かわからない。しかし、ムービーは多いので、相応のリスニング力を要すると思われる。一部、プレイヤーが尋問するステージがあるので、そこが言語的な難所となるかもしれない。

スパイ物なので、やはりステルスプレーを推奨している。各マップ終了時にスパイとしての評価があるが、明らかにステルスで行動した方が評価は高い。しかし、このゲームは融通が利いていて、私のような片っ端から撃ちまくるスタイルでも構わないような設計になっている。もちろんスパイ評価は一貫して最悪だったが、高評価のボーナスや、後の分岐には関係しない。

ステルス系の主人公は大抵撃たれ弱いが、これは他のステルスゲームと比較すれば強く(絶対的に見るとそんなに撃たれ強くないが)、むしろ敵の耐久力の弱さが目立った。これは恐らく、敵に発見されてから警報を鳴らしに行く間に対処できるよう配慮したためだろう。

最初のステージをステルスでやってみたが、難しくて音を上げてしまった。だがアクションゲームとしてプレーすると、敵の数が少なくて物足りなく感じる。やはりステルスでプレーした方が正当だろう。謎解きもそれほど難しいものはなく、ルート探しも迷うことはなかった。

一部に乗り物のステージもある。「操作性が悪すぎる」と大手レビューに書かれてあったが、確かにステアリングが効き過ぎて、人を轢いたら反動で止まってしまい、他の敵から蜂の巣にされてしまう。安全に通るためには、一旦乗り物から降りて敵を倒した方がいいのだが、これはこれでものぐさだった。

女性3人組やボルコフと戦うマップは、結構苦戦した。その他は特に難しいマップはない。ステルスでの難易度はわからないが、一度警戒したら通常状態に戻らない仕様と敏感すぎる点が気になった。

総プレイ時間は30時間と非常に長く遊べるようだが、ステルスをやってない私は20時間切っていると思う。

敵の種類は人間のみで、奇抜なモンスターなどは登場しない。先ほど敵は弱いと書いたが、(射撃の正確性はともかく)ボスも露骨な耐久力はもっていなかった。戦闘員が、○○○レンジャーの雑兵みたいなスーツ着ていて、安っぽい印象があった。

AIはものすごく賢いらしいが、私はすぐ殺してしまったため、その賢さがわからなかった。いろいろできることが多いようだが、気になったのがステルスの仕草。ステルスを強要されるマップがあるが、カメラが死体を見つけたり、壁があるのに「何か物音がしたようだぞ」と気づく点が良かった。

武器は通常の銃火器が揃っている。同じカテゴリー内でも音の大きさと殺傷力が違うようだが、私のプレーでは気にならなかった。奇抜な武器としてレーザー銃が出てきたが、宇宙マップ以外では使わなかった。弾にも何種類かあり、FMJ以外は使わないだろう。スパイ用の装備も色々あるが、必要最低限の物しか使っていない。

マップのロケーションは多く、かなり色々なところを訪れる。統一感を壊さずに、これだけバラエティーをそろえたのは素晴らしい。印象的だったのは、飛行機から落下するシーン。

グラフィックはLithtechエンジンを使用している。他のメジャーなエンジンに比べて、負荷が軽い。色付きはゲームのデザインのせいだろうが、淡くてカラフル。60年代の英国の雰囲気を上手に再現している。

武器エフェクトは及第点だろう。ちょっと気になったのは、ケイトの断末魔「ああああ…」というコメディのような叫びに違和感を感じた。このゲームのBGMはかなり好評で、他のFPSでは聞かれないような軽快なテンポを持っている。当時の時代とスパイ物を意識しているようだ。わざわざサントラを付けるくらい自信があるようで、他のサイトもこの点を評価されている。

有名なバグとして、日本語OSではキーコンフィングが変更できない。ファイルを書き換えることで可能らしいが、私はデフォルトでプレーした。他にゲームのクラッシュ等の問題は発生しなかった。

総評として、ボックス版を1980円で買ったので、さして不満はない。しかし正直に言えば、ゲームプレーがやっぱり私の性分に合わなかった。オマケにジョークやストーリーもいまいちだった。

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