Incoming Forcesレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

1998年にRage Softwareから発売されたIncomingの続編(2002年発売)。 このIncomingはAGP対応ゲームの先駆けであり、インテルのテクノロジーデモゲームだった。当時、超絶グラフィックが処理落ちすることなくスムーズに動くゲームとして、業界の話題になった。残念ながら、続編Incoming Forcesは同じRageによるものだが、今回は目玉となるような最新鋭の技術を引っさげてくることはなかった。そのため前作と比較すると相当インパクトが薄く、普通(というか無名の)のシューティングという感じである。現在、Steamで購入ができる。

前作のストーリーは、タルマンというエイリアンに侵略された人類が、敵を撃退するものだった。今や人類はエイリアンの技術を取り入れ、宇宙に飛び立っていた。今回のプレイヤーは、体格のよいカイヨードという種族で、敵は人類になっている。進出してきた人類に、「タルマンとの繋がりがある。」と勝手に誤解され、宣戦を布告される羽目になる。全く根拠のない因縁に腹を立てたカイヨードは徹底抗戦を決意。プレイヤーは1カイヨードのパイロットとして、攻め立てる人類を駆逐しなければならない。

ストーリーはゲームの付け足し程度で、単純明快だ。主人公には名前もなく、込み入った陰謀や細かい設定があるわけでもない。しかしこういった潔いくらいのシンプルさには好感を持った。終盤では劇的に種族の立場が入れ替わり、純粋な娯楽として楽しめた。

字幕の表示はできるが、戦闘中にそのミッション目標を参照できないので、司令官が喋る内容に注意する必要がある。

ゲーム性を一言で表すなら、昔のアーケードシューティングだろう。難しい操作を必要とせず、守るべきものを守りながら、迫り来る敵機を撃ち落す単純なゲームだ。終始レーザーを撃ちまくることになるだろう。挙動は完全にアーケードで、リアリティーは一切存在しない。操縦は飛行機というよりUFOに近い感覚でバックも可能。ゲームの1/3は戦車や自走砲に乗って砲撃戦を繰り広げるが、スピード感がなくドックファイトに比べて面白くない。大きな照準且つオートエイムとなるので、シューティングが苦手な方でも楽しめるだろう(生粋のシューターには物足りない)。敵はもろく、次々に撃墜できて爽快感があるが、自機もそれほど強くない(修理施設は何度も利用可能)。

題名が体を現しているように、防衛ミッションがほぼ過半数を占める。ゲームの流れを説明すると、ムービー(守るべきものが指示)→戦闘→ムービーの繰り返しとなる。青マーカーがミッションの要となるので、最優先で守らなければならない。

大規模な空中戦がなかったことが、個人的な不満である。敵はせいぜい同時出現10機ぐらいで、こちらは僚機3機、NPCが数機ほど出現するのみ。

意識せずにプレーしていると守るべき物が破壊されるが、何度か再挑戦するとクリアーできる。難しい箇所はなかった。

16ミッションと少なめで、総プレー時間は15時間未満だった。

15種類ほどの敵の機体が出てきたが、正直耐久力が異なるだけで、性能の違いがわからない。AIも単純で、曲芸飛行や緊急回避などは行わないようだ。

プレイヤーは色々な機体に乗り換えるが、基本的な武器のカテゴリーがレーザーとミサイルの2つしかない。レーザーはどの機体も似たようなエフェクト(威力が違う)となっている。ミッション中、司令官から「ミサイルができたから取りに来い。」と指示されるが、終始同じ武器で飽きてしまうだろう。肝心のミサイルも3種類ぐらいしかなかった。

4つの惑星を移動しながら戦闘を繰り返すが、どの惑星も色が違うだけで、地形や雰囲気は一緒。ミッションの内容も似たようなものと相まって、飽きてくるかもしれない。ラストに宇宙に飛び出すが、これが一番印象的だった。

独自のエンジンを使っているようだが、前作ほどのインパクトはなく、むしろあまり進化していないようにも思える。各機体は玩具のような印象があり、人物もリアリティーは無く戯画っぽい。爆発エフェクトなどは前作から相変わらず派手だった。

武器エフェクトは安っぽいが、BGMだけ無駄に熱く、そのギャップの差が可笑しい。スペースオペラ然としていて、グラフィックよりもBGMが目立ってた印象がある。

ゲームシステムに不具合はなかった。ただ、CDへの書き込み工程が失敗したのか、どのBGMトラックにもひっかかりが生じている。全く傷はついてないのだが…

総評として、ゲーム性が単調なので、飽きてしまうかもしれない。だが、息抜きとしてはちょうどいいだろう。私は2000円程度で購入したので、まあ損はしてないと思っている。

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