Deus EX Invisible War レビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

RPGとFPSを織り交ぜた歴史的傑作Deus EXの続編(2003年発売)。重すぎたエンジン、プレイヤーの過剰な期待、簡素化されたゲームシステムなどにより、前作ほどの評価は得られなかった。現在Steamで購入できる。

前作のラストはマルチエンディングで、続編であるIWにどのように持っていくか疑問だったが、3つが同時に起こったという形に落ち着いている。今回、新たにいくつかの勢力が台頭して、お互いに対立した世界になっている。プレイヤーはアレックス・デントンという特殊潜入員育成所の学生で、シカゴがテロ攻撃された直後にシアトルへ脱出したところから始まる。各組織の代表が自らの野望を果たすために、特別な存在であるアレックスを利用しようと、あれやこれを要求してくる。プレイヤーは組織の理念と一致するものを選び出して、目標を達成しないといけない。

正直に言うと、英語の量と込み入ったストーリーでクリアーしてもよく理解できなかった。ある代表は、プレイヤーを殺すとか言いながら、次のシーンでは親しげに話かけてきて、一部矛盾しているような言動が見られた。前作でもそうだったが、どうもこの世界観は個人的にしっくりこない。キャラの喋り口調が皆同じで、終始夜のマップであるので、世界にメリハリがないように思われる。

今回もたくさんの質疑応答がある。科学分野やら政治思想らしき分野まで含んで、量と質、ともにきついかもしれない。さらに悪いことに、会話ログが残せなくなったことで、リアルタイムで理解しないといけない。

ミッション目標も普通のFPSとは少し異なっているので注意してほしい。例えばある組織から「○○を殺せ。」という指令がある一方、また別の組織からは「生かしたままにしろ。」と相反する指令を受けることも多い。そのため、プレイヤーはどの組織がどうしてほしいかをきちんと理解して行動しなければならない。

前作を踏襲した自由度がこのゲームの特徴となる。すなわちゲーム進行における目標や障害の解決を、自分の裁量で決める自由度である。ただデフォルトの状態では相当弱いので、ステルスや戦闘など、自分の好きなプレースタイルに合わせて、バイオモッドを装着して能力を改良する。 私の場合、敵ボットを乗っ取った挙句に大暴れをして、ガランとなった敵基地を悠々と歩いていた。もし貴方がステルスプレーを好むなら、クロークや足音を消して、余計なごたごたを一切回避して目標を達成することもできるだろう。

コンシュマー機とのマルチプラットフォーム開発で、あおりを食らった部分はこのゲーム性である。前作と比べて、ゲームシステムの簡略化が目立っている。特にスキルと経験値の廃止は、前作のファンから相当反発を受けたようだ。個人的に言えば、あまりごちゃごちゃしたシステムは嫌いなので、IWのシステムの方がスッキリしていいのではないかと好感触だった。

ゲームを通してそれほど難しいとは感じなかった。あえて言えば、ステルスがばれて集団で襲ってくる時だろうか。

総プレイ時間は15時間程度。前作より相当短くなったが、前作があまりにも長すぎたので、私にとってはこのくらいがちょうど良かった。

基本的に敵の種類は、ボット、固定砲台、人間と危険動物。AIはステルスを意識して製作してあるようで、認識力や警戒心が低く、面と向かっての戦闘は楽に倒せる。無論戦闘用のボットは相当強く、単純に正面から戦うのは愚の骨頂である。

武器の種類は、FPSで見かけるものばかりなので省略する。しかし、全ての銃弾が同じものを使い、これは極めて戦いにくい仕様となっている。消費量の多い武器を惜しみなく撃ちまくることは、全ての弾薬を湯水の如く使っていることとなり、気がつけば接近戦以外何もできなくなってしまう。弾薬はそれほど転がっておらず、製作者がバイオモッドを使って欲しいがために弾薬の量を減らしていると思われる。

このバイオモッドとは、バイオキャニスターという身体能力を向上させる機能を使って、進行上の障害を除去したり敵に対処したりすることだ。銃による殺害は、むしろ特殊能力のエネルギーがない時や緊急時の対処という感が強い。このキャニスターの種類は多く、自分のプレースタイルに合わせて主人公をカスタマイズできる。中盤以降は能力値は既にマックスで、それでもどんどん手に入る状態だった。バイオモッドは入れ替えが可能なため、リセットして最初から導入し直すことできる。

マップが全て夜ということで、あまり印象に残るステージがなかった。最後の南極は神々しい雰囲気が出てよかった。1をプレーしていると、ラストステージには驚くのではないか。

体験版をプレーした時は全くフレームレートが出せなかったが、本編をプレーするまでにメモリを1Gに増設して快適に動かした。影を特徴としたエンジンだが、壁や床に人が歩いている姿等がリアルタイムで描写される。ただ、あまりゲーム的に意味はないようだ。モデリングはゴム人形のようで、特に主人公アレックスの顔のテクスチャが粗い。アニメーションもNo One Lives Forever 2を見た後では微妙。他、画面がぼんやりと不鮮明になるので、Bloomは切っていた。

武器エフェクトは良くなっているのではないだろうか。環境音も静かな夜の雰囲気を良く出している。BGMといえばメインテーマ以外は、ほとんど環境音に近い。好き嫌いはともかくとして、世界観にはよくあっている。

私の環境では、Bikビデオが再生されずに、マップロードでクラッシュする問題が発生していた。技術的な不具合はパッチにて治っている様子で、致命的な問題は起きなかった。

コアなファンから、この続編はコンシュマー用に簡素化されたと非難されたようだが、何度もマップロードすること以外は、こちらのほうが単純で良いと思っている。

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