Warhammer 40000: Fire Warriorレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

人気RTSであるWar Hammer 40000シリーズを題材としたFPS(2003年発売)。製作はKuju Entertainmentで、最近では特殊部隊SASを扱ったシム The Regimentがある。現在、海外のアマゾンでリテール版が残っているが、ダウンロード販売は行われていないようだ。私はこのシリーズをプレーしたことがないので、1つのFPSとしてレビューする。

Tau(テウ)と知られるエイリアンが銀河系東方に生息しており、その種は若く、強力で、進んだ軍事技術を持っていた。一方、誕生して2000年にも満たないにもかかわらず、人類の帝国が宇宙へと急速に勢力を伸ばし、宇宙の古く昔からの種族と交戦し支配においてきた。テウの国家は小さく、密集した小惑星の一群から成っており、ワープ航行に付きまとう危険を冒さずに小惑星間移動を可能にした。またテウは、自発的に編入したエイリアンや、協商条約を通してサービスを受けるエイリアンを取り囲んでいる。この文明は厳しい身分制度から成り立っており、それぞれ自然の四つの要素である火、水、空気、大地に関連しており、彼らの社会の中で、テウ特有の役割を指揮している。それぞれ戦士、官僚、操縦士、労働者である。それらの規則は神秘的な第五の制度を形成し、それはエーテルとして変換され、全ての者達を束ねるのである。テウは個人が自らの情念をはねつけ、国家の偉大なる徳へ共に働く事こそ唯一の正義と気高さという概念によって実証している。しかし、外部植民惑星群の血なまぐさい事件により、テウは人類に脅かされる。偉大なる指導者でエーテル身分の1人であるコヴァッシュが帝国軍に拉致されてしまった。パルスライフルを装備し、高性能アーマーを着用し、正義への情熱を燃やせ、君は救出作戦のため人類の殖民星に降下する準備をするのだ。君の戦友はスローガンを声高に挙げるであろう。「偉大なる徳のために」…炎と幸運が君にありますように。

特にひねった内容とか、深い世界設定などはないが、ケイオス軍というアクセントがあって、面白かった。

ミッション目標は簡単な英語で示される。プレー中もテウの部隊長や帝国軍将軍から逐一通信が入るが、特に聞き取らなくて問題は無い。またプリレンダムービーも挿入され、これも映像を見ていればなんとなく理解できると思う。

基本的なゲーム性を簡潔に記す。ゲームはチェックポイントセーブ制である。武器は手榴弾の他2種類(マップ初期装備のものは交換不可)まで持てる。ヘルスとアーマーがあり、アーマーは自動回復する。閉じている扉の鍵は置いてあるのではなく、士官らしき敵が落とす。移動感覚や狙いの感覚は普通だが、出血表現がないので、当てている感覚が皆無。

チェックポイントセーブにより幾つか問題が出ている。ゲームの途中で迷ってしまい、どこにいけばいいかわからない時、死のリスクを伴う思い切った行動ができない。このゲームはグラフィックがあまり良くないので、ケイオスと呼ばれる触ったら即死する物質があったり、ワープ装置なのかトラップなのかわからなかったりして、何度も不条理な死に方をした。

ゲームはほぼ戦闘一色と考えてもらっていい。謎解きといえば、色の付いた鍵見つけて扉を開ける程度で、頭をひねるものはない。照準は大きめで、中距離以降の射撃は当たらない。戦闘で突っ込むとすぐシールドはなくなる。特に重装甲スペースマリーン数体を相手にする場合、力押しで殺される。高速のロケットは避けにくいし、シールドがすぐ吹っ飛ぶので、チクチク狙い撃ちにするしかない。イベントやボス戦ではかなり難易度が高く、数で攻められると、手の打ちようがなかった。慎重に戦えばシールドで被弾をカバーできるため、序盤でヘルスは有り余るだろう。後半になると、1発の被弾でシールド消滅するようになる。その重装甲の敵が、トラップじみた方法で襲い掛かってくることもあり、(目の前に急にワープしてきたり、殺した敵がまたよみがえるなど)覚えゲー的な要素が一段と強くなっている。

ゲーム結果の評価に応じてシークレットが解除される仕組みがある。普通に戦った私はCランクばかりで、何も解除できなかった。殺害数や命中率、はてはステルスまでが評価の対象だが、このゲームのどこにステルスがあるのだろう。

ゲームのコンフィング設定は、起動前のランチャーで行う仕様で、ゲーム中は音量のみ変更可能。操作を柔軟に変えられなかったり、動作キーの配置を忘れるとキーを順々に押して回らなければならない。

後半は重火器を持った耐久力のある敵ばかりなので、難しさに拍車がかかっている。謎解きは簡単だったが、一部進行で詰まる箇所があった。時折ヒントが表示され、矢印と距離がHUDに出てくるが、回数としては少ない。

総プレイ時間は20時間程度。

敵が4種類程度しか出てこないので、プレー中盤までだれるかもしれない。敵は人類なので、武器の違いでバラエティーを増やそうとしているのかと勘違いしていた。中盤以降はがらっと変わってかなりの種類の敵が出てくる。これらの造形が素晴らしい。グラフィックがいまいちで残念だが、カルトとSFが混ぜ合さったカオスっぽい雰囲気が気に入っている。終盤に近づくと、重量系の敵キャラばかり出てくる。中ボスと思っていた敵が、後半は普通に登場してくる。前半に出し惜しみし過ぎているのではなかろうか。

AIは普通。手榴弾を避けられない、常に身を隠そうとする行動すら見せないが、ジグザグに突っ込んで狙いを逸らし、きちんと追いかけてくる。私がプレーした限りスタックはしていない。射撃精度も適当だろう。

武器の造形は変わっているが、中身は普通のFPSと変わらない。テウより帝国軍のほうが種類が多い。後半は単発の武器が主力となるので、戦闘が大味になって、動きの早い敵に対応しにくい。8発持てる手榴弾が強い。

グラフィックが数世代前のレベルなので、少なくとも世界観を楽しむゲームではないだろう。私はあまりグラフィックにはこだわらない主義だが、ちょっとこれはなぁ…と思った。宇宙、地上限らず施設内は似たような造形で、空の色が違う程度。1つのセクションとしての長さも冗長気味で、がらりと変わるのは後半以降だろう。赤々としたケイオスの世界が印象的だ。

また、マップ構造が単調でそれが繰り返される。主人公のテウおよび敵兵の造形は、胴長短足で不恰好。初代Half Lifeと同じレベルではないか。エフェクトなども特記すべき点は皆無。その分、描画が相当軽いので唯一の利点か。コンセプトアートはいい感じであるが、それを3Dに再現できていないので非常にもったいない。ただ、このグラフィックの劣悪さはプレーしているうちに慣れてしまった。

武器エフェクトも貧しい。不思議なことに、ゲームプレー中BGMは流れない。環境音すらないので、終始しんとした中で戦闘が行われる。これは人によっては物寂しくて致命的かもしれない。だが安っぽいBGMを延々と繰り返されるより、沈黙した宇宙の方が新鮮味を感じた。

敵がこちらに気づいてないとき「No activity…」ばかり繰り返して耳障り。スピーチ音声自体も変かなと思う。サウンド関連は概ね駄目だろう。一応EAX 2.0に対応してはいるが、その効果は全般的に感じられなかった。

特に私の環境で不具合は起こらなかったが、ラスボスの当たり判定が微妙で混乱した。

総評として、前評判で劣悪の烙印が押されていたようだが、そこまで悪くないというのが直感な感想。もっと酷いクオリティーを予測していたが、グラフィック以外はごく普通のFPS。確かに他のFPSと比較するとアドバンテージらしきものが皆無だが、私は敵キャラデザインを高く評価したい。3000円で購入したが、これはいい買い物だったと思う。

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