Hellforcesレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

2005年に発売されたロシアOrionによるFPS。現在米国アマゾンでダウンロード販売されている。私が購入したリテール版には、内容及び説明書は英語で記されていた。

元快速機動部隊の一員であったスティーブン・ガイストは、中途除隊し、酒場のバーテンダーとして働いていた。ゴシップに耳を傾けながら気楽な生活を送っていたが、そんな生活は元彼女リン・ブロードマンに再会して一変する。世界規模の新興宗教「新夜明け団」が人間の魂を抜き取っているのだ。数日後、奇妙な出来事によってリンは失踪する。同時に、新夜明け団の教祖の大邸宅でも奇妙な事件が起こり始めた。この2つの出来事はなにか関連しているとガイストは感じ、リンを探し出そうと決意する。

ミッション目標やヒントなどは一切表示されず、自分でルートを探し、謎解きをしなければいけない。不親切な場所も多く、かなり迷った所もあった。

ゲーム内にムービーがあり、キャラクターが長々と喋る。謎解きのパスワードも長いスピーチの中にあるので、これを聞き取らないと行き詰る可能性がある。パスワードは繰り返して喋らないので、詰まった人のために答えを書いておこう。エレベーターの番号が「789」、杖の番号が「666」。

基本的なゲーム性を簡潔に記す。普通のアクションFPSだが、以下の点が気になった。発射時は銃身が跳ね上がって、集弾性が悪くなる。移動スピードやリロードが遅い。最大ヘルス値100(アイテムで200まで上昇するが徐々に下がる)、アーマー値200まで。ダメージがシビアで、特にアーマーなしではかなり厳しい。敵の射撃精度が高く、ダメージの多さと相まって難しい。移動やジャンプの感覚が変である。

このゲームは、序盤にゾンビしか出てこないので、Land of the Deadのようなゾンビゲームと勘違いしていた。しかしそれ以降は、銃を持った人間タイプが敵となり、ゾンビは殆ど登場しない。この銃を持っている敵が出てくる中盤から徐々に難しくなってくる。

途中からプレイヤーは異世界に飛ばされる。ここでは、即死級のロケットやプラズマガンを装備した敵が多く出てくるので、さらに難易度が高くなった。ちょっとしたミス、遠距離からの不意打ちで致命傷になる。(青龍さん:高所からロケット等を撃ってくる敵は、手摺や壁などの障害物を挟むと、それらに弾を撃って自爆する)以後は、同じような敵が相手になるので、それほど戦闘の変化は感じられない。難易度が一段と難しくなるのはペルーの遺跡で、ここは敵がジャングルに溶け込んで見えずらいのが原因だった。ラストも難しいが、これもマップが狭くて戦いづらいのが原因。

進行の謎解きは難しいと言うより、ややこしいと形容した方が適切である。Painkillerのようにマップ構成が単純ならまだしも、ジャンプアクションが多く、ルートが枝分かれしていた。(このジャンプアクションも難しい)

通路の入り口が透過できる何かで覆い隠されたり、どちらの方向に進んだらいいのかすらわからなくなったりして、よく途方にくれた。そのような時、出口らしい場所から逆算して、どのルートを通るべきかを考えていた。それでも暗号を取得するためマップを奔走したり、わかりにくい場所にあるスイッチを探し回ったりして、かなりややこしい。

また、明らかに自分の跳躍力を超える所にジャンプする必要があった。やり方がわからず試行錯誤でやっていたら、偶然登ることができた。そういう経験が何度もあったので、正しい解法がわからずしこりが残った。(青龍さん:段差が有る時は、最初にジャンプして横の壁を蹴ってから、目的の方向を向いて再度飛べば良かった)単なるオブジェなのかスイッチなのか、区別しにくいものもあって困った。またスイッチを入れたとしても、どこがどう変わったのかも不明瞭で、自分でその変化を探さなければならない。

クイックロードは高速だった。押した瞬間ロードが完了する。しかし、色々と前の状態に戻すべきものが、そのままになっていて問題と感じた。例えばガンカメラに撃たれてクイックロードすると、そのカメラはさっきの場所を撃ち続けている状態が保たれている。

総プレイ時間は20時間前後だった。

敵の種類はそこまで多くない。ほとんどが人間タイプで、純粋なモンスターなどは登場しない。一番目障りな敵はネズミだろう。序盤しか出てこないが、足元をかじって非常に不満が溜る。ボスも存在するが、普通の人間サイズで迫力はなかった。体力があるだけで、それほど強力とも思えない。

AIは問題あり。射撃が正確だが、移動力は遅く、撃たれるとゆっくりと回転してプレイヤーの方へ向く。時折グレネードで自爆し、扉を開けた瞬間、タイミングを知ってたかのように攻撃する。ただ、こちらの弾速の遅い武器や手榴弾を回避し、ローリングで狙いを逸らし、瀕死になると一旦退避する。(青龍さん:AIはかなり問題ありと感じました。目の前の障害物を理解出来ないようで、柵に向って走ったりします。ロケットやプラズマを撃ってくる敵には、その間に障害物を挟んで少しだけ体を見せてやれば、そこに弾をぶつけてスプラッシュ・ダメージで自爆してしまいます)

武器は24種類もあるが、その内5種類が使えない接近戦武器。中盤から、威力の高いロケットランチャーやプラズマガンが手に入る。後半になると、魔法の杖や魂を込めるショットガンのような奇抜なものが出てくる。だが、序盤で入手するアサルトライフルが一番使い勝手が良く、奇抜な武器は殆ど使い物にならなかった。威力が高い武器は、単発ゆえにやたらと弾速が遅く(敵が回避する)、リロードが頻繁に入り、おまけに爆風効果があったりするので、全く使えない代物である。(青龍さん:杖は連射になるので結構使えた記憶があります。)

爆破系の武器としてはロケットランチャー(弾薬を1発1発丁ゆっくりリロードして遅い)が一番使えたが、後半は弾薬がまれになるので、難所を突破したいという時に取っておくべきだ。 同系統としてプラズマガン(BFGのようなエフェクト)があるが、弾が大きいために当たり判定がよくわからなかった。連射する(15の内3づつ消費される)と発光で敵の位置がわからなくなり、狭い場所では爆風のため自殺行為になる。(青龍さん:プラズマガンは結構爆風範囲が広いので、足元とか背後の壁辺りに適当に数発撃っても効果は有ったと思います。弾が多いのであまり外れるのは気にしなくていいので。オープンスペースでは戦いにくいので、物影に隠れながら撃てる場所でないと弾速の遅い武器は使いにくいのは確か)

バグ技として、扉の奥に敵がいることがわかっている(影が手前まで伸びている)場合、ロケットを扉にぶち当ててそのまま吹っ飛ばすというテクニックも通用する。

ミニガンも発射まで回転の遊びがあり、その間敵にダメージを食らう。また、Quake 2のマシンガンのように銃身が跳ね上がるので、狙いにくい。結局、アサルトライフルでヘッドショットして倒した方が、こちらのダメージが低く抑えられて効率が良い。これと連射性に優れたSMGで十分という感じだ。驚くべきことに、このゲームの実弾は、壁などを跳ね返る仕様だ。跳弾に当たって死んだためしはないが、ダメージが入るようになっている。弾はたくさん入手するので、全く問題ない。

手榴弾は一番使えない武器だった。のっそり信管を叩き、その投擲の仕草もとろい。信管を抜いて、すぐ投擲すると足元に落とすような感じになる。

アイテムにはヘルス、アイテム、そして特殊能力を発揮するアーティファクトがある。このアーティファクトは中盤以降ほとんど見つからず、また大して役に立たなかった。ステルスをメインに据えているゲームでもないのに身長を1/3にする、敵全員に70のダメージを与えるブードゥー人形、ノーダメージなどがあった。ラップ(実際聞くとロック調)を鳴らすという意味のわからないものもあったが、これは一体…(青龍さん:Artifactはサイクル式なので、戦闘中等にお目当ての物を選ぶのが難しいという操作上の問題が最大のネックでしょう。全部で19個存在するそうですが、全部は見付けられなかったです。複数の場所に置いてある訳ではないようなので、取り逃がしたり制限回数分を使ってしまうと、もうその後は使う事が出来なくなるという方式らしく、これはちょっと問題と感じました)

戦闘がシビアなので、ヘルスやアーマーが過剰なほどおいてある場所もあった。俗に言うスーパーヘルス(200まで上昇するが徐々に100まで戻る)は、通常のFPSではレアアイテムだが、このゲームでは普通のアイテムのようにいくつも置いてある。

マップのバリエーションも多くて良い。現実と非現実の場所を上手く交互させているので、飽きなかった。印象的だったのが、中盤あたりの煉獄マップだろう。古代人により空中に打ち捨てられた城という感じだ。出来の悪いマップはペルーで、色調が敵兵の保護色となって、戦闘が非常に難しかった。(青龍さん:ゆえにグラフィック設定を大きく下げてしまえば何とかという感じでした)

理不尽と思ったのが、ラスト直前のマップ「HELL」。ここは相当迷ったので、ネタばれ覚悟で攻略の答えを書いておこう。そのマップは中央の塔に向かっていくのではなく、妙なところにゴール地点がある。スタート地点から左方に壊れた壁が見えると思うが、そこの壁にある窓枠に入ればクリアーとなる。

オリジナルのエンジンを使っていて、ロシア産FPS特有のB級らしさが出ている。全体的に重いとは感じなかったが、大理石のテクスチャが一面に張り巡らされているオフィスが重かった。

ゾンビや悪魔のモデリングは普通で、人間の顔は土人形のような印象。死体は消えずに残るものの、それでも重くならない。ゾンビのみゴアがあるようで、頭が飛んだり、胸部の肉が落ちる。物理エンジンも導入してあり、薬莢が地面を跳ねたりするが、ゲームプレーには直接関係しない。

EAXに対応しているゲームだが、定位や反響はほとんど感じられず。武器エフェクトは普通。戦闘ではダメージ必須なので、敵の発する音を聞いて、戦闘を準備しなければならない。

BGMはデフォルトで切ってあった。クリアーして初めて気がついたのだが、マップによっては環境音で雰囲気が引き立つので、こちらのほうがいいかもしれない。BGM自体は並以下で、印象に全く残らない。

主人公の声に違和感を感じた。ジャンプすると「フン!」と声を漏らすゲームはよくあるが、このゲームは酔っ払いのしゃっくりのように「ヒッ!」と耳障り。ダメージを受けた時や殺された時も、変な声を出す。

シェーダーを2.0にすると画面に白い線が入ってプレーできなかった。(Geforce 6800 GTだと問題なし)マップロード完了時に画面が真っ白になってクラッシュしたことがあった。アーティファクトの使用中にクイックロードをすると、永遠と効能が続く。水面を歩き、しかも水中では一秒でダメージを受け始める場所もある。明らかにプレイヤー以上の跳躍力を要求されるステージあり、バグジャンプじゃないと無理(ジャンプキーを高速で2回叩くとハイジャンプできることを後日知った)。

総評として、非常にマイナーなロシア製FPSだったが、1700円で購入したので、この程度だろう。相対的な評価は低く、やはりフルプライスだと割に合わない。マップがバラエティーに富んでいたのはよかったが、他のロシア産ゲームのようにチープさは否めない。

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