Postal classic and uncutレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

1997年、Running with Scissorsによって開発された2Dアクション。今更説明する必要はないと思うが、このゲームは主人公ポスタル・デュートが一般市民を皆殺しにしていくため、各国から発売禁止処分を受けている問題作だ。残虐なゲームは当時から色々存在していたが、これは急先鋒である。社会問題にまで発展した挙句、銃による殺人事件が起こるたびにこのゲーム(とGTA)の影響がほのめかされている。今現在、Steamから購入できるが、私が購入したノーカット版であるかはわからない。

このゲームの世界観はよくわからないが、アメリカ政府が自国に毒ガスをまいたため、デュートが社会を粛清する決心(妄想か)をしたらしい。ゲームを始めると、すぐにマップに投げ出される。マップに配置されている敵を排除すると次のマップに進むので、まるでアーケードゲームのような感覚だ。

私は続編を先にプレーしていたが、こちらはブラックジョーク的な狂気が強かった。一方の1は、真性の狂気という雰囲気が漂って(特にオープニングやエンディング画面で)いる。ただし相当グラフィックが古いため、そこまで気分を悪くなるゲームではない。試しに友人にプレーさせてみたが、「残虐とは思えない。」と述べていた。

ゲーム中は被害者の断末魔やデュートの皮肉で、プレイヤーは失笑してしまうかもしれない。英語がわからなくてもゲームの雰囲気は十分に伝わるはずだ。エンディングで当局らしき人が色々喋るが、これにはエフェクトがかかってよく聞き取れなかった。

ゲーム自体は非常にシンプルなアクションゲームだ。マップに点在する警察などの敵を、ひたすら撃ち殺すだけ。それらの死亡率が80%を超えると、次のマップに進むことができる。非武装の市民や動物も逃げ回るようだが、こちらは殺傷しなくてもクリアーには関係ない。

極端に難しくはないが、序盤から終盤まで一定の難しさを保っていた。例えば、最初のステージからロケットランチャーを持った敵がいたり、火炎瓶を投擲されまくって追い詰められてしまう。デュートはあまり耐久力がないので、多数の敵中に突っ込むのは無謀極まりない自殺行為だ。戦略としては、1人1人確実に葬っていく地味な戦い方になるだろう。

序盤は敵の装備と比較して貧弱な武器で戦うマップが多く、苦戦するだろう。終盤は敵の数で押してきたり、突然部屋から出てくる強襲で難易度が上がっている。チェックポイントセーブなどはなく、死んだら最初からやり直しだが、各マップの戦闘は短めなので、不満はなかった。何回かプレーすれば必ずクリアーできるバランスで、これには好感を持てた。

総プレイ時間は、12時間程度。

敵は武装市民、警察と自動砲台。ただ突っ込んでく能無しと思っていたが、物陰に隠れたり、炎を認識して立ち止まったりする。接近戦になると足元に火炎瓶を落とし、デュート共々無理心中を図ってくるので、妙にリアリティーがあって面白い。

FPSの一般的な武器が揃っているので、すんなりプレーできるだろう。突出して爽快感があるのはやはりナパームだ。烏合の衆に向かって火のカーペットを敷くと、阿鼻叫喚の地獄絵図となる。ただ、壁にバウンドして弾が自分のほうに向かってくると、自分が火達磨になってしまう。他に印象的だったのは、オートマチックショットガンだろう。これは極悪の威力と連射力で、大人数で攻められても数秒で返り討ちにできる。ロケット弾も大ダメージ必須の武器だが、これは速度が遅くしゃがんで回避できるので、それほど恐ろしいという感じはしない。ただし、しゃがむと移動が不可能になるので他の敵の攻撃を受ける。

アイテムは弾薬、ヘルスとアーマーである。マシンガンは無制限の弾を持っているので詰んでしまうことはないが、メインに使うショットガンの弾薬が若干不足気味だった気がする。デュートは撃たれ弱いので、ヘルスやアーマーは非常に重要だ。これらのアイテムは少なく、アーマーは各マップに1つある程度だ。弾薬はマップを跨いで持ち越せるが、ヘルスはデフォルトの100、アーマーは0に戻ってしまう。

どうやら2のマップは初代のそれをリメイクしたようだ。楽隊パレードなど続編で見られるものが、この初代でも見られるからだ。尚、各マップの関連性は薄く、マップ単位で独立している。地震直後の惨状、フリーマーケット、スーパーなど「もしもこのような状況にデュートがいたらどうなるか?」という設定を与えている。

グラフィックが進化した今から省みると、このような2Dは前世紀の異物に過ぎないだろう。しかし、これら2Dには3Dには出せない趣がある。この昔の荒い描写ゆえに、返って想像力が描きたれられたプレイヤーも多いだろう。死のアニメーションは流石というか、非常に凝っている。足をバタつかせて苦悶したり、這って逃げようとする被害者がとてもリアルに感じた。

ゲーム中のBGMはないが、オープニング画面のあの狂気染みたBGMは、あまり気持ち良いものではなかった。エフェクトは2でも使われているものが多数ある。

私の環境では、2同様にインストールが遅すぎる。邪推だが、この遅さでイライラさせておきゲーム内でストレス発散させようとする魂胆だろうか。少し迷ったが、次のマップに進みたい時は、F1キーを押す必要がある。また、操作性に難がある。移動スピードが遅いし、平行移動はAltと移動キーを同時押しする必要がある。エイムは自キャラの自転の角度で決まってくるので、遠距離の敵にロケットをぶつけるのが難しい。デュートは画面の常に真ん中に置かれ、移動すると画面ごと動く。そのため、見えない奥の敵から先制攻撃される。建物の影にデュートが入ると、その部分は透かして見えるのだが、一方の敵は完全に隠れてしまうので先制攻撃を食らう。

総評として、狂気的な描写はオープニングとエンディングだけで、ゲーム内容はそれほど残虐に感じなかった。というのも、自由気ままに殺しまくるゲームではなく、敵は完全武装して、デュートを殺そうと身構えているからだ。これは極端な話、普通のアクションゲームだろう。

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