Operation Matriarchyレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

ロシア製のB級FPS。日本ではほとんど話題にならず消えた。現在スチームで598円で購入できる。

宇宙へテラフォーミングしている人類。惑星Velianがなぞの生命体に攻撃を受け、政府が調査のため大艦隊を派遣するところから始まる。しかし、艦隊は航行中に敵の奇襲を受け、冷凍スリープしていた主人公は突如飛び起こされる。敵は女体を乗っ取って、兵士として使っており、プレイヤーは、その原因の究明をしなければならず、単身で敵に侵食された惑星に乗り込んでいく。ゲーム中はあまり語られず、主人公の独白が文字で現れる程度。

英語力は全く不要。レーダーが表示されるので、そこに行って単純な作業をすれば良い。

ギーガーを思わせるデザインから、エイリアンvsプレデターのようなゲーム性かと思うが、どちらかというと迫力の無い劣化版Quakeである。後述するが、サウンド関連が全く不出来で、シューターとして致命的。キーを取って進むという、シンプルさは気にならないが、強力な火器を持って突っ込めば良い大味なゲームプレーである。アイテム類は腐る程あり、敵の攻撃は、不可避なほど高速である一方で低ダメージである。そのため隠れて撃ったり遮蔽物を探したりするのが無意味。敵を撃っても、ブラッドエフェクトが少しばかり見える程度で、のけぞったりする動作はしない。それよりこちらの被弾エフェクトだが、画面上に血糊がでる描写がされず、ただ小さなうめき声をあげるのみ。いつの間にかヘルスが削られていることもあって、不親切に感じた。

主人公の移動スピードは速く、またジャンプの飛距離もあるので、撃ちまくる機会がある。道中に装甲スーツがあり、それを着用することで一層過激になる。機関砲装備のスーツと、ロケット弾、エネルギー弾、ミニガンを一斉放火するスーツの2種類があるものの、撃っている感覚は、兵士の時と全く変わらないので残念である。しかし、耐久力、攻撃力が馬鹿みたいに強力であるものの、これらはイベントでも特殊装備でもなく、まるで弾薬アイテム感覚で置いてある。

耐久力のある敵とその攻撃が厄介。先にも述べたが、ダメージは小さいものの、高速なので、ダメージを受けながら倒すことになる。もし、アーマー無しでヘルス50程度だと、突破できすに詰んでしまう可能性がある。ノーマルでプレーしたが通して簡単だった。クリアーまで10時間程度。起伏にとまないゲーム性なので中盤でマンネリした。

AIは死ぬまで突っ込んでくる単調なもの。扉を開けて追いかけてきたり、遮蔽物を利用しながら戦ったりすることはない。接近戦をする高速の敵の動きはよかったが、それだけか。

武器はナイフ以外4つ所持できる。序盤で手に入るミニガンを、最後まで使用するだろう。序盤から多くの敵が同時に襲ってくるので、アサルトライフルやSMGでは少し心細い。ロケットランチャーはあまり威力が無い。敵の武器もいくつかあるが、全く使えない。弾速が遅い・威力が無い・連射力もないので、これらをつかうなら、ピストルの方がましだろう。

敵の奇抜さが売りだったゲームだが、グラフィックそのものがイマイチなので、驚きなどは出てこないだろう。人形と揶揄するほどではないが、敵の造形は当時からしてもチープであった。舞台となるのは、艦船・宇宙基地と有機的な惑星の2つ。屋外マップは1つだけ。マップアーキテクチャが稚拙で、非常に単調で平べったい。ギーガーを思わせる有機的なマップは、そのテクスチャとスペキュレイターで、単調さ隠せているが、その他のもの手抜きレベル。その有機的なマップも、壁が蠢くことは一切ないので、生きているというより、単にギーガーの壁紙を貼っただけのようである。実際、ナイフで壁を攻撃すると、木を削る音がするので致命的。

物理エンジンを搭載しているが、通路に大きな貨物が連なって、それを動かすのに不満がたまる。敵は死ぬと、ごろんと転がって消えない。この死体の存在で、後ろの敵に弾が当たらないので非常に邪魔。(移動時には通過するが、弾は阻害される)兵士なら邪魔にならないが、丸々太った敵や巨大な敵は非常に目障り。

このゲームの致命的な点はサウンド。時間がなくて作り込めなかったというより、むしろ全く手付かずのレベルである。BGMはオープニングのみで、環境音は単純な音が繰り返すだけで、何より最悪なのは銃火器の音。電動ガンでもこんな酷い音はしない。私はいろんなFPSをプレーしたが、これより酷い物は未だかつて見たことがない。これを聞いた後は、どんな銃撃音もまともに聞こえるという意味で、むしろプレーすべきと思える。しかし、捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったもので、一部のユーザーがきちんとした英訳とBGMを追加した非公式パッチをリリースしている。今からプレーする場合は(その最低の銃撃音を聞いてから)導入することを推奨する。

その酷いサウンドのお陰で、最低のFPSと認識している。インパクトのない無味乾燥なものよりは、逆の意味で印象に残っているが、とても人様には勧められない。今は安くなっているので、酷いもの見たさで買ってみよとは言える。

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Operation Matriarchyレビュー への2件のフィードバック

  1. Seiryu_PGD より:

    つい先日Steamで発売されたみたいですね。しかしサウンド等の中身は同じ様です。
    ファン制作のサウンド追加Modが在りますがSteam版でも導入は多分可能だと思われます。
    http://www.devisraad.com/op-m/

    • Z.O.E より:

      情報ありがとうございます。ちょっと読んでみましたが、当時は未完成状態で出していたのですか。あちらでは銃火器のサンプリングなどは簡単に行えそうですけど。今更またプレーしようとは思いませんが、ちょっとレビューに書き加えておきますね。

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