Men of Valor レビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

Medal of Honor: Allied Assaultを製作した2015からのベトナム戦争FPS(2004年発売)。残念ながら、戦争FPSはCall of Dutyシリーズが定番となっているため、このゲームの知名度は低く、ぱっとせずに消えていった。現在、米国アマゾンでリテール版が残っているだけで、ダウンロード販売を見つけることができなかった。

MoHシリーズと同様に緻密な検証を元にミッションが展開される。主人公シェパードを中心としたストーリーがあるのだが、Vietcongのような個性豊かなキャラクターは登場せず、正直誰が誰なのかわからなかった。

ゲームそのものは単純なので、チュートリアルさえクリアーできれば英語力は全く不要だ。会話やムービーがミッション前やゲーム中に入ってくるので、リスニング力があった方がストーリーを楽しめる。

ゲーム性に関する点を簡潔に記す。移動スピードが非常に速く、また照準が大きい。戦闘は大味で、倒すべき敵の数が多い。アイロンサイトでは徐々に照準が絞られていくが、アサルトライフルを使うと、絞り切る前でも遠方の敵に当てられる。

しかし、プレイヤーはあまり無茶できないような仕様である。ダメージが非常に大きく、しかもMOH: Pacific Assualtで採用された出血ダメージも入る。また、チェックポイントセーブを採用しており、やり直しが面倒である。マップ両側から突然敵が発生してくることがあるので、とっさの対応ができずに殺される。バンカー潰しのミッションは極悪で、固定マシンガンの正確無比な射撃に加え、マップ端から敵が無限に発生する。そのなかに突っ込めという自殺行為的な指令が出される。死ぬと、家族宛の死亡報告書と統計表が出て、直ぐにミッションを再開できない。

シビアな仕様でアクション系FPS並の敵を倒していくゲームで、なかなか難しい。そのため、これはリアル系のように慎重に進んでいくべきだ。

ゲーム後半はセーブポイントが一箇所しかない仕様となり、死んだときのやり直しが面倒だった。しかし、その1ミッションの長さは短めだったので、匙を投げるほどではなかった。

手足が欠けるようなゴアはないが、はっきりと真っ赤な血飛沫が見えるので、当てている感覚はあった。

難易度ノーマルでプレー。合計4箇所ぐらいあるバンカー潰しのイベントが突出して難しかった。

総プレイ時間は15時間程度でクリアー。

敵のほとんどが歩兵で、稀に戦車が出てきた。バリエーションとしては少ないが、ゲーム中それほど気にならなかった。シューティングが面白かったからだろう。

味方AIは一応物陰に隠れてリロードや射撃を行うが、肝心の射撃が雑なので全く役に立たない。敵AIと数メートルの近距離で延々と撃ち合っていた。人間味の無いAIが露骨に戦っているという感じで、戦争の雰囲気がなく興ざめした。尚、味方AIは不死身なので、それらが死んでゲームオーバーということはない。

敵AIはやや突撃癖があるようだが、それほど大胆に動き回ってくるようなタイプではない。しかし、ジャングルを透視するようで、マップが生い茂っていればいるほどプレイヤーが不利になる。射撃の正確さは適切と感じたが、固定機銃のそれは凶悪だった。

武器は、当時の東西の物が10種類ほど登場する。アサルトライフルが無難だが、感覚的にどれも変わらないように思える。ハンドガンは中距離から全く当たらなくなるし、手榴弾は投擲距離が短い割りに爆破範囲が広い。グレネードランチャーは近距離に発射すると炸裂しない仕組みを再現してある。個人的にジャングルではショットガンを撃ち込むのが通だと思うが、それが出てこなかったので残念。グレネードランチャーのセカンダリー射撃がショットガンだったが、弾数が少ないしリロードが遅く使い物にならなかった。

マップは腰の高さまで生い茂るブッシュ、川辺、山岳地帯、市街戦とロケーション豊かだが、色合いはそれほど劇的に変わらない。ベトコンのトンネルは、ベトナム戦争の定番だが、このゲームでは1つしかなく、また構造も単純だった。

Unrealエンジン2.0を採用。人物やそのアニメーションが少しばかり地面から浮いているように見えるが、私の気のせいだろうか。DirectX 9に対応しており、生い茂った草木は今現在でも見るに耐えうるクオリティである。比較対照としてのVietcongは、ずいぶんと汚らしいジャングルが印象的だったが、こちらはすっきりとした印象がある。

MoHに比べて、かなりサウンド周りが弱くなっている。特に銃火器エフェクトが安っぽくなっていて、戦場の雰囲気が弱くなった。セリフも棒読みのように感じた。一方BGMは現地のものを使っており、こちらはそこそこの出来である。

私の環境で発生した不具合として、敵を撃ってもダメージが入らないことがあった。また、マップの外に発生した敵が、内に入ってこないこともあった。

総評として、このレビューで色々批判してしまったが、このような難点があると知ってプレーすれば、そこそこ面白いゲームになるのではないかと思う。

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