Aliens vs Predator 2レビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

人気映画のコラボレーションFPSの続編(2001年発売)。このゲームと同名の映画が出ているが、同じキャラクターが出ていること以外関連はない。現在Steamでは発売されておらず、米国アマゾンにリテール版が残っている程度である。

ストーリーはオリジナルのものである。惑星LV-1201でエイリアンの調査を行う会社があったが、輸送中に倒れたコンテナの卵からエイリアン(プレイヤー)が孵化してしまう。そいつが施設を無茶苦茶にして研究施設は孤立してしまい、研究所は惑星の近くを通りかかった宇宙海兵隊(プレイヤー)に助けを求めることになる。同時にその惑星でエイリアンの狩猟を楽しんでいたプレデター(プレイヤー)も闘争に加わり、三種の争いとなってしまう。

各種族のストーリーの時間軸がバラバラで、あの種の○章と、この種の×章とがザッピングしているのでややこしい。また、プレイヤー自身が話の核となる研究所の人物達と会話することが少ない(エイリアンやプレデターは勿論、海兵隊まで)ため、客観的に映画を見ているという感じがした。

英文量はそこそこあるのだが、話がややこしいのでログまで残せたらよかった。正直、私の英語力でストーリーを追うのは厳しかった。一方、ミッション目標は漠然過ぎて問題がある。例えばエイリアンで「巣に戻れ」という目標は、数ステージを跨いで出てくる目標となり、進行の障害となる目標「ブレーカーを壊して、ドアロックを解除する」といった攻略の目標は出てこない。つまり謎解きは殆どノーヒントという形になる。

今回も海兵隊、エイリアン、プレデターと3つの種族をプレーすることになるので、各々ゲーム性は全く異なってくる。この点はゲームの強みである。前作は原作をあまりにも忠実に再現したので、難易度が相当高くなり、結果ゲームとしてバランスが歪なものになってしまった。本作ではいい意味(ゲームバランスが取れている)でも悪い意味(忠実に映画を再現できていない)でもゲームらしくなったといえる。

海兵隊は他のFPSと同じようなスタイルだ。スイッチやコンソロールを操作する程度で、頭を捻るような謎解きはない。プレデターも同様だが、こちらはハイジャンプを駆使して、通路を発見しなければならない面倒くささがある。一番ややこしいのはエイリアンだろう。壁や天井も這うことができるので、通路を発見するのがさらに困難になっている。迷路のような通路を通ることはなかったが、マップの構成上いろんな場所を通るので、上下感覚が狂ったり、3D酔いを起こしてしまうかもしれない。ナビがついているが、暗視ビジョンモードだとそれが消えてしまう。

前作よりは大分難易度は下がったが、それでも戦闘はややむずかしめと感じた。海兵隊の場合はほぼエイリアンが敵になるのだが、そのエイリアンの動きが速く、同時に数体で攻めてきて、壁や天井も這うという点から、照準を合わせるのが難しい。エイムをしくじったととたんに引っ掻かれてダメージを受けてしまう。ただ、前作のようにヘルスアーマー、フルヘルスでも即死することはなくなった。

エイリアンは遠距離攻撃を持たず、またヘルスも少ないため、スピードを生かした速攻、つまり致命的なダメージを受ける前に接近・殺害する戦法となるだろう。敵はほぼ海兵隊やサイボーグで、大抵複数で行動しているので、無傷で全滅させるのは無理がある。敵の死肉を喰らって体力を回復しつつ、次の相手を殺すゴリ押しの戦いになる。もし相手が重装備やサイボーグ(死肉を喰えない)だった場合は、難易度は更に上がること請負だ。エイリアンは質より数なのだが、仲間(やられ役として登場するのみ)と共闘するシーンは皆無。付け加えて言うなら、ラストステージの対プレデター戦がきつかった。前のステージを瀕死の状態でクリアーしたため、プレデターに接近する前にキャノンで撃ち取られていた。クリアーまで40回ほどクイックロードしたと思う。

プレデターは一番不満を感じた。ジェネレーターでエネルギーを回復し、その後ヘルスを回復する装置を使えば、何度もそのサイクルが可能である。そのため、プレデター自身が弱体化しているようだ。人間が相手でも、複数や重装備の敵に苦戦するだろう。武器の威力は高いが、連射できず使いづらいので、高速のエイリアンが複数現れると分が悪い。

総プレイ時間は、各種族平均7時間程度で、合計して21時間前後だろう。

人間やプレデターは、特に賢くはないものの、問題もなかった。エイリアンには、柱や壁も使えるので、1匹が正面切って突っ込んで、別の奴は天上から後ろへ回り込むなどの動作が欲しかった。スタックしている所もあったが、それが不具合につながることはなかった。

相当な数の武器が登場する。エイリアン編では、映画よろしく人間の頭を舌で打ち砕くアクションを無駄に繰り返した人も多いだろう。壮絶な顔をしてライフルを撃ちまくる兵士に猛スピードで突っ込んで引っかいたり、飛び掛ったりすると「映画みたいな演出やってるな…」とニヤリとしてしまう。この辺りは版権ゲームの強みである。

がっかりした武器は、プレデターのショルダーキャノン。映画では一撃で人間を粉砕した武器だが、今回は民間人ですら2発当てる必要があって、がっかりした。

海兵隊は1から強化されたので、普通のFPSのように撃ちまくることができる。敵はほとんどがエイリアンなので、スナイパーライフルやロケット等の爆破系が使いづらかった。あと、パルスライフルが戦闘中に弾詰まりを起こさなくなって恐怖感がなくなった。

マップは、基本的に惑星の地表、研究施設、エイリアンの巣、ダクトとなる。ストーリーの都合上同じ場所で戦うことが多い。ビジュアル的にも単調。一応ホラーということで薄暗い場所が多く、明るく色が綺麗な場所はない。

4年も後にプレーするのは公平ではないと思うが、さすがに古さを感じた。映画ではエイリアンの巣はヌメヌメした粘性の高い有機的なものだが、このエンジンではそれが再現できていなかった。究施設や森林も同じようなテクスチャが使いまわしにされ、安っぽいし迷いやすかった。良かったのは、多種族から見た兵士の肩ランプぐらいか。

プレデターの各ビジョンモードは、グラフィックを台無しにしているが、これは仕方ないことである。しかし、赤色のビジョンは目に刺激が強すぎでチカチカする。

銃火器などのサウンドエフェクトは普通。BGMは映画のような雰囲気が出てよかった。敵が自分を発見すると曲調が変わるので、敵を目視できなくても敵の接近がわかってしまい、恐怖感がなくなる。

バグは特になかったが、少し不親切なことに、スイッチやレバーが見つかりにくい。

総評として、2ではゲームとしてのバランスを重視して万人受けするように製作してある。つまり、海兵隊は「映画では、こんな強くないだろう…」と感じるし、逆にプレデターは「映画みたいに強くない…」と落胆してしまうかもしれない。それはそれで構わないが、ホラーと言う点では確実に前作を下回っている。私としては、原作に忠実な前作の方が良かった。

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