Land of the Dead: Road to Fiddler´s Greenレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

2005年に発売された、Brainbox Gamesからの低予算FPS。題名からわかるように、ジョージ・ロメロのゾンビ映画を題材としている。現在Steamには売られていないが、Gamer’s Gateにて購入可能である。

ゲームのストーリーは映画のそれの前日譚だが、私はそれを観ていない。なので、詳しくわからないが、この手のストーリーは大方「謎の疫病で人々はゾンビ化→主人公のサバイバル開始」というもので、このゲームもそう違わないだろう。プレイヤーは田舎に住むジャックという農民で、庭に迷い込んだゾンビに襲われて、異変に気づき都市へ向かう。

数マップをクリアするごとにムービーが入り、フラッシュバック形式でジャックが心境を独白する。口調がせかされており、聞き取りにくい。このムービーには字幕が出ないが、ゲーム中のラジオトークにはきちんと表示される。そのため、ゲームクリアーのための英語力は不要。ストーリーは聞き飛ばして問題ないだろう。

実際にプレーするまで、プレイヤーは極端に非力で、逃げ回るホラーゲームと考えていた。だが、実際は予想以上にアクション要素が入っている。確かにプレイヤーの移動力が遅いし数回の攻撃で死ぬが、敵は全てなぎ倒すシューターとなっている。また肝心のホラーも、こちらを怖がらせる要素が皆無で、スプリクトで沸いてくるのみ。淡々と敵を撃ち殺して先に進むゲームである。低予算ゲームなのでしょうがないとは思うが、もうちょっとアクセントとなるイベントなどを用意して欲しかった。

ゲーム前半は接近戦に重点を置いており、ゾンビとの肉弾戦が楽しめる。一人称視点なので少しやりずらいが、慣れれば間合いと接近武器の当たり判定を考慮して(つまり、ゾンビの攻撃を避けつつ確実にこちらの攻撃を直撃させる)戦うことができるだろう。だが、ゾンビが急に走り出すと、間合いが狂ってダメージを受けてしまう。このようなちょっとした緊張感は、接近戦が単調にならないので良かった。

後半になれば、マシンガンやグレネード等の強力な武器が手に入る。ゲームエンジンはアンリアルエンジン(Unreal Tournament 2003)を使用しているので、銃撃感にチープさはなく、低予算ゲームとしては撃っている触感が味わえる。

難易度ノーマルでプレーしたが、FPSに慣れているプレイヤーには物足りないだろう。だが、こちらの耐久力も弱いため、全ての敵位置を把握しないと、死角から来るゾンビによって致命傷を受けたり、スタックして一気に殺される場合もある。

総プレイ時間は15時間程度。ゲームが単調だったため、割と長く感じた。

敵はゾンビだけである。ボスも一切存在せず、激しめの戦闘が各チャプターのクライマックスになっている。ゾンビの種類としては、のっそり歩いてくる(もしくは這ってくる)典型的なタイプ、高い耐久力と武器を持ったタイプ、プレイヤーを見つけると叫んで仲間を呼ぶタイプ、嘔吐で攻撃するタイプ、自爆するタイプなど。外観は色々あるようだが、バリエーションはこれだけなので、ちょっと飽きが早いと思う。

AIは並だろうか。死ぬまで突っ込んできて攻撃するだけの単調なものである。スタックする時もあったが、まあゾンビの知性を考えると、別に問題と思えない。

出てくる武器の半分が接近戦のものである。銃火器もあるが、序盤に入手するものはリロードに時間がかかったり、連射が不可能な上、弾薬が厳しい。そのため、節約のため接近武器を使用するけち臭いプレーになるだろう。後半になると、強力な武器と十分な弾薬が手に入るので、難易度的に簡単になるのではなかろうか。

農場から始まって、下水、病院、警察署など、計20レベルほどで、マップのバリエーションは多かった。一番印象的だったのがトウモロコシ畑で、視界が悪い場所からゾンビが急に襲い掛かってびっくりした。

私はグラフィックの美しさに固執しないが、さすがにDoom 3などを見てしまうと、このような低予算ゲームは、貧しく見えてしまう。ゾンビのモデリングは、ゲームの核なので努力して作り込んでいる形跡が見られた。腕を失えば噛み付いて攻撃するし、両足を失えば這ってくる。片手片足を失えば、ミミズのように狂いもがくアニメーションもある。プレイヤーが死ぬと、食らいつく動作にもこだわりを感じる。残念ながら、頭を撃てば事足りるので、部位ダメージのリアクションを見ようと思わない限り、各部位を撃つことはない。

マップやその他オブジェクトのクオリティーは簡素である。炎や粉塵のエフェクトも数世代前のレベルで粗い。戦闘が面白ければ、グラフィックに目が行かないが、単調で余裕がある戦闘だと、他の要素に目が移って、稚拙さが目立ってしまった。

銃火器のエフェクト音はなかなかよかった。ゾンビの声にも合格点が与えられる。BGMのせいで環境エフェクトが聞きにくかったが、遠くでゾンビが「オオォォォ…」と遠吠えしているのは雰囲気が出ていた。一方、BGMの方はチープで切った方が良い。

私の環境では、特に不具合は発生しなかった。

総評として、低価格ゲームであるが、版権モノとして普段ゲームをやらない層に対しての配慮があった。これらは、確かに初心者に対してはメリットとなるはずだが、筋金入りのゲーマーには、物足りなく感じるだろう。映画とのタイアップしたのは良かったが、ちょうどこの時期は他の大作ゲームの発売時期とかぶっていてたと思う。体験版が気に入ったら買ってみても良い。

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