FireStarterレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

2004年に、東欧のスタジオGSC Game Worldから発売されたスポーツ系FPS。と言っても、マルチプレイはLanのみでオンラインでの対戦はサポートされていない。現在Steamで販売されていないが、GOGで廉価に購入できる。

シンプル故、戦闘中に英語を使うことはない。一方、RPG要素が少しだけあるので、自キャラ選択、アビリティーやスキルアップのために、英文に目を通した方がいいだろう。

ゲーム性は、広くない屋内で敵がどんどんスポーンしてくるので、それらを撃ち殺しつつ、アーティファクトを取得する。このアーティファクトは、20秒程度しかマップに出現せず、これを取得できなければゲームオーバーとなり、最後にアーティファクトを取得した所からやり直し(つまりセーブポイントとなる)になる。尚、この出現ポイントはランダムで、一瞬ディスプレイが切り替わって「ここに出現しました!」と表示されるものの、事前にマップを把握しておいて速やかに取得しないといけない。マップは途中からどんどん拡張(つまり、初期状態では閉じていた扉が開く)されて広くなるので、難易度は難しくなる。

基本的にはスポーツ系のFPSなので、Quake 3のような感覚に近い。ただ、狭い通路に、耐久力のある大型の敵がひっきりなしに攻撃してきたりするの、ゲームから受ける焦燥感はSerious Samに近い。ただし、アーティファクトの取得という至上命題があるので、Samのように気持ちが緩まずに緊張感を維持できる。敵の攻撃は正確無比で、且つダメージも大きい。そのため、マップに出現するアイテムの場所を覚えて、ミニマップで敵の流れを把握しておく。アーティファクトの出現シーンでは、即座に場所と経路選択を練って、敵を回避しつつ(もしくは敢えて強行突破して)取得する。判断力と記憶力、そしてパニックを抑える平常心が求められるゲームだろう。

撃ちまくるゲームは、往々にして単調さが目立って、飽きが早いという欠点があるが、このゲームではそうならないような工夫がされてある。例えば、「狭いマップで、爆発弾を撃つ敵が大量に出てくる」「足場が危ないマップで、高速の敵が出てくる」「不死身の敵が追っかけてくるので、特定の敵だけを殺す」というシチュエーションを導入してある。

先にRPG的な要素もあると述べたが、これはゲームプロファイル制作時に、ヘルス、アーマー、スピードの異なったパラメーターのキャラを選択する。例えば移動スピードが早いが、重火器が苦手でヘルスアーマーが低いライト系、逆の特性を持つヘビー系、平均的なミディアム系がある。ゲーム中に得た経験値で、先の3つのパラメーターが上昇する。また、レベルアップ時にスキルが取得できるので、キャラや自分のプレースタイルに合わせて選ぶといいだろう。

難易度ノーマルでは、終盤に苦戦した。ハードで試してみると、数ステージ目でお手上げとなった。

ストーリーは取って付けたようなものである。仮想空間ゲームにコンピューターウィルスが感染してしまったので、プレイヤーは生命維持装置が続く48時間以内にゲームをクリアーしないといけない。実際のゲームプレイには全く関係なく、ラスボスを倒したらすぐクレジットになった。

総プレイ時間は、30時間未満だろうか。後半が難しくて、何度もやり直しをした。

敵のバリエーションは豊かだろう。デザインの統一感は全くないが、かなり凶悪、よく言えばプレイヤーの気を緩めさせてくれない。まれにスタックするが、基本的にリフトやジャンプ台をも使って、高スピードで且つ最短距離で詰めてくる。攻撃密度はかなり正確で、即着弾する避けようがない敵もいる。また瞬時に貫くレーザー、一面を焼く火炎など、こちらが不規則に動いてかく乱しても、ダメージは必須である。マップの角に追い詰められたら、もう終了と見做して良いだろう。決してAIが優れていたり、敵同士で連携したり、自律的に動いたりするルーチンを持っているというわけではなく、極めてゲーム的な動きであるが、戦闘力が高くて苦戦する。

武器は一般的なものが揃っているが、ライト系キャラ用のアサルトライフルとヘビー用のアサルトライフルなど、基本的な武器は2種類(ダメージ量などが異なる)存在する。一方、爆破系の武器には、性能が異なった弾頭を切り替えることができるので、楽しい。一部のクラスは、武器を両手に二丁持つことができるので、攻撃力が倍加する。

武器の使用については、ゲーム側から「ミニガンをマップに出すからこれを使いなさい」という支給される形になる。そのままゲームを進めると、「次はロケットランチャーを出すから、これを使いなさい」と次の武器を支給されることがあるが、この時に先のミニガンと弾薬は消されてしまう。また、武器は次のステージに持ち越せない(丸ノコは例外)仕様になっている。

マップは産業都市、帝国、宇宙空間、闘技場の4つのセクションに分かれているが、どれも色合いが似通っている。もっとも、敵に追われっぱなしなので、ゆっくり鑑賞することはできないだろう。

グフィックは、独自のFireStarterエンジンを使用している。残念ながら、このゲームは低予算で製作されているため、あまりグラフィックで見るべき点は少ない。しかし個人的には見てくれがQuake 2のようで悪くはない。負荷も小さく、Radeon 8500でも最高設定の画質でプレーできた。

サウンドは良い。重火器の音は低音が効いていて迫力がある。敵の雄叫びや声なども気に入った。BGMはありきたりなテクノが延々と繰り返す。

クラッシュ、フリーズ等の技術的な問題は発生しなかった。しかし、アーティファクトで詰んでしまったことがある。これを取得するとゲームのセーブが上書きされるのだが、足場の危ないアーティファクトを取って、そのまま勢い余って谷底に落ちたとする。やり直しは、勢い余った状態からロードされるので、どうあがいても再び落下死してしまう。最悪、既に完全に落ちた状態からのロードも発生した。

総評として、かなりマイナーなFPSだが、ハイスピードアクションシューターを求めているならお勧めする。かなり簡素なシステムではあるが、プレイヤーを飽きさせない小さな工夫は凝らしてあり、楽しめるだろう。

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