Breedレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

2003年に発売されたアクション系FPS。現在Steamなどのダウンロード販売を見つけることはできなかった。米国アマゾンで過去のリテール版が数点残っている程度。

ストーリーは、ありきたりで陳腐である。人類の宇宙航法技術が発達し、殖民惑星を建設していたところ、ブリードと呼ばれる機械生命体に攻撃される。地球本部は艦隊を結成して、敵の拠地を攻撃する。激戦の勝利の末、巡洋艦ダーウィンのみが地球に帰還すると、敵は既に地球を占領していた。

クリアーするための英語力はほとんど必要ない。会話量は割とあるが、理解できなくてもムービーから雰囲気がつかめるだろう。

事前に公開されたゲーム性は、SF版Operation Flashpointということだったが、実際はそこまでシビアではなく、アクション性はかなり高い。誤解を恐れずに言うなら、OFPのような広大なフィールド、乗り物をアクション系の仕様で遊ぶことができる。また基本は部隊行動(一部ステルスや個人行動を取るミッションも存在する)で、ミッションブリーフィング時に各クラスの隊員や乗り物を決めて開始する。目標を達成するための戦略は、プレイヤーに委ねられており自由度が高い。多くのミッションは、軌道上の巡洋艦から輸送機で出撃し、大気圏に突入後地表に降り立つ。この一連のシーケンスがロードなしで行われるので素晴らしい。各隊員には簡単な命令を出すことができるが、OFPほど細かくはできず、またAIに問題を抱えているのであまり使えない。一方、広いマップを移動するために乗り物は豊富に用意されている。気になったのが、航空機の操縦がやたらとシビア。

難易度は全般通して簡単である。敵の歩兵の弾速が遅いので、目視してから回避できる。むしろ難しいのは敵の固定砲台や戦闘機だろう。奇襲されて、あっという間にヘルスを削られてしまうことが多い。ただ、一度失敗すれば大抵次にクリアーできるだろう。

総プレイ時間は、25時間未満。

敵は機械生命体なので、デザイン(ザクのようなモノアイ)の統一は取れている。しかし、ボス格がほとんど出てこないので、インパクトはあまりない。敵AIは特に問題ないようだが、味方AIのマネージメントに困ることが多々あった。例えば体験版では、島と島を接続する橋を渡るという状況で、自分とAIが別々の島にいると、AIは最短距離を計算するのか、橋を使わず海の中に突っ込んで死亡していた。製品版では、橋の両端にウェイポイントが置いてあり、一旦AIがそこに集合こそするが、そのままスタックしていた。一応このゲームでは、プレイヤーが全ての隊員に切り替わってプレーできるので、どうしてもAIのパスが上手くいかない時に使っていた。

武器の種類はありきたりで特筆すべきものはない。敵の武器も拾って使えるが、こちらにもあまり奇抜なものや独特なものは無い。部隊はヘビーガンナー、衛生兵、工兵、狙撃手などのクラスに分かれているが、それぞれに応じたヘルスやエンジニアパックを使用できるだけで、明確な違いは感じない。

マップはOFPのように広い(同じほど広くはないが)。また諸島、荒地、雪原地帯、基地、宇宙とバリエーションに富んでいて、飽きることはないだろう。

グフィックはマーキュリーエンジンを使用している。広大な空間を描画するエンジンは大抵負荷が大きいが、このエンジンは地上で戦闘をし、空中で戦闘機が飛び回ってもそれほどフレームレートが落ち込まない。また色合いが分厚く、個人的に気に入っている。しかし、私の環境では地上と海の境目に酷いシャギーが現れたので、少し萎えてしまった。キャラクターや乗り物のデザインは好みだが、アクションゲームにしては敵のサイズが小さい。これがリアル系なら問題なかったと思うが、アクションゲームでは、小さい敵をちまちま撃つようで爽快感が薄れてしまっている。アニメーションも並のレベルで、物理エンジンも搭載していないようだ。

銃のエフェクト音は軽くてチープ。体験版のチュートリアルで出てきた教官の声が非常に耳障りだったようで(字幕が追えるので、個人的にはこちらの声質が好み)、製品版では変更されている。他のキャラクターの声は仰々しい感じ。一方、BGMは私好みのものが多く、特に悲しげなオープニングテーマが記憶に残っている。

私の環境では、少なくない不具合が発生した。まずはRadeon 8500では、ゲームを開始するスターターでフリーズするという技術的な不具合。次に、航空機に乗っており、味方と合流して宇宙に帰還する場面があるのだが、自機がダメージを受けて速度が出ない状態だと、味方に置きざりにされてミッションが失敗する不具合。また、味方AIと離れると、指令が出せないし、相手からの声も聞こえないという仕様上の不具合。あとは、AIに起因する不具合など。

総評として、AIに大きな欠陥があって大手レビューサイトから酷評を受けたゲームなのだが、私はこのゲームが好きである。乗り物や兵士のデザイン、描画エンジンの色合い、幾つかのBGMで今も思い入れ深いゲームとなっている。

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