Painkillerレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

2004年に発売されたアクションFPS。この年はDoom 3、Half Life 2、Far CryとFPSの豊作の年だったが、個人的にはこのPainkillerがベストで、以後ですらこれより出来が良いゲームはあまり無いと思う。なお、本作には拡張パックやリメイクが数多に出ているのでややこしいが、開発元People Can Flyが作ったのは、この本編と拡張パックBattle Out Of Hellである。その他は版権元が別会社に作らせたもので、正直これらはバランスを崩しており面白く無い。

ゲームプレイは敵を倒して先に進むだけという、単調なものなので英語力は不要。特定の条件を満たしてマップをクリアーすると、特殊能力を得るタレットカードを取得でき、その英文を読めれば良い。チャプターの間にムービーが入ってストーリーが語られるが、ゲーム中には一切無い。これは取って付けたようなもので、無視しても問題ないだろう。

このゲームはよくSerious SamとかQuakeに例えられているが、どちらかというと、初代Doomに近い。武器の切り替えのアニメーションやリロードなどがなく、ゲーム中のムービーなどもないので黎明期のFPSと考えてもらって構わない。謎解きやステルス要素も一切合財排してある。

昔のFPSで見られたシークレットはこのゲームでも搭載している。しかし、このシークレットの取得はかなり難しく、加えてタロットカード入手の条件となっていることも多いので、かなり曲芸的なジャンプアクションを要求する。

最高難易度でも、タロットカードがあれば、そこまで難しいとは感じなかった。ただ、シークレットマップは突き抜けて難しいが、これはオマケと見做していいだろう。

私の場合、攻略記事を書くために何度もプレーしているので、総プレイ時間は約50時間前後になった。さっと終わらせるつもりなら、10時間も掛からないと思う。

敵の種類は多いほうだが、1つのマップに数種類しか出てこないので、単調に感じるかもしれない。また、水の都ベニスをモチーフにしたマップにバイカーが出てくるなど、場に相応しくない敵が出てくるので不思議だった。また各チャプターの巨大ボスは迫力があるが、戦いが大味すぎて面白いとは思えなかった。周りのオブジェなどがめちゃくちゃになって状況把握できなくなる。

AIの行動は、まれにスタックしたり、なぜか遠くに迂回したりしていた。単純に死ぬまで攻撃を続けてくるものばかりだが、こちらの狙いを外すかのように左右フラフラしてくる。また敵同士が干渉しあったり、瀕死になると自爆攻撃を試みたりして、ちょっとした工夫が加えられている。

武器は5種類と一見少ないが、それぞれプライマリーとセカンダリーの機能が付いているので実質10種類である。このゲーム独特なものは、接近戦用のPainkiller。プライマリーは回転する刃で敵をミンチにし、セカンダリーはフックのような弾頭を飛ばして敵を引き寄せる。

このゲームにおける体力回復は、敵の死体から出現する魂を取得する(難易度ノーマルでは、マップの区切りごとに全回復する)ことで行う。ただ、その出現時間が10数秒しかないので、手当たり次第殺しまくったり、ショットガン等で吹き飛ばしたり、肢体をバラバラにしてしまうと、回収が面倒になる。この魂回収を意識すると、途端に萎縮して戦わなければならなくなるので、せっかくの爽快感あるゲーム性がオシャカになっている。個人的に、敵を倒せば回収せずとも回復する仕様で良かったのではと思う。他、アイテムとしてタロットカードを購入するためのお金とホーリーアイテムがある。

魂を66個取得すると、デーモンモードになる。一定時間無敵、移動スピード上昇、一撃必殺の単発攻撃と強化されるが、画面がネガポジ反転(敵は赤くハイライト表示される)して大味になるので、あまりシューティングとして面白くはなかった。

マップは、全くと言っていいほど統一感がない。時代も場所も異なっており、一体なぜこのような場所で…と疑問に感じてしまうが、明確な答えはストーリーの中でも語られていない。ただ、個々のマップの作りはとても雰囲気がある。

グフィックはPainエンジンという独自のものを使用。風景や建物は写実的で精彩感があるが、色合いはDoom 3のようにこってりとしている。キャラクターの造形はゲーム的で、アップで見ると風景と合っていないような気がした。そのアニメーションには重量感があって自然なモーションをしている。物理エンジンはHavokが導入されているが、ショットガンで吹き飛ばされる敵は、まるで紙風船のように軽い。またバラバラになった肉片はドロ団子のようにコロコロ転がるので、まだ発達段階である。

サウンドはMiles Sound Systemを採用している。普通のヘッドフォンでプレーしたが、定位感も反響も普通という印象。戦闘の時に流れるメタルのボリュームが強すぎてあまりよくわからなかったということもある。敵が出現していない時は、環境音が流れている。銃火器のサウンドも及第点だが、ミニガンのそれはあまり良くない。

コピーツールを入れると、起動不可の問題あるようだ。私の環境ではプレー中のフリーズが頻発した。同様にクラッシュも数回発生した。Windowsのサウンド出力をデフォルトに戻せば良いらしい。他、またシークレットを取っている途中にスタック(要するに無茶なジャンプを要求する)したり、吊るされている荷物に乗ったら謎の突然死を起こしたりすることもあるようだ。

総評として、直感的でストレートなFPSを求めている人には是非お勧めしたい。個人的にこれはFPSの中でも傑作の1つであると思うので、拡張パックBattle Out Of Hellと共に一度はプレーしてみてほしい。ただ、それ以降の拡張パックOverdose、Resurrection、Redemption、Recurring Evilはあまり面白くないので、あらかじめ断っておく。

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