Sinレビュー

注意:このレビューは、以前私のサイトで掲載していた過去のレビューを修正加筆したものです。ゲームに対する考え方等は、できるだけ執筆当時のままにします。

1998年にRitual Entertainmentから発売されたアクションFPS。当時のそれらは、出てくる敵を蜂の巣にしながら我武者羅に突き進み、ストーリーや演出は蚊帳の外(ハードウェアの限界で)というのが当然であった。しかしこのSinは魅力的なキャラクターと会話を用いて、ゲームにストーリーを持たせた革新的FPSである。現在続編であるSin Episodes: EmergenceをSteamで購入すれば、この前作のSinもついてくる。

ストーリーの舞台は近未来のフリーポートシティ。犯罪が多発する中、公共権力はその力の限界を露呈し、私立自警団の運営を許可してしまう。プレイヤーはその自警団の突撃部隊員のブレード。シティに蔓延し出したU4という新型ドラックを調査していると、シンテック社とシンクレアという女性科学者の名前が浮かんできた。ブレードは天才ハッカーのJ.Cの助けを借りて、このドラックを撲滅しなければならない。

ミッション目標は明示されるのでわかりやすい。またゲームの特徴として、コンピューターにアクセス(DOS画面のようになる)してパスワードを打ち込んだり、セキュリティーを解除したりする必要がある。長々と英文を読む必要はないが、軽く目を通す程度の英語力が要るだろう。他、ブレードとJ.Cの会話が面白いのでリスニング力はあるに越したことは無いが、聞き飛ばしても問題ない(時々重要なヒントをくれることもあるが)だろう。

一見Quake 2のようなハイスピードFPSで、ゲーム性はさして違わないが、このSinは当時のFPSとしてはかなり先進的な要素を含んでいた。まず先にも述べたストーリー、およびコンピューターへのアクセスが挙げられる。他、乗り物に搭乗したり、ゲームが6つのエピソードから成り立っていたりする。中でも、プレイヤーがとった行動により、後のゲーム展開が変わってくる点は今でも面白いと思う。これは他のFPSでありがちな、ちょっとした分岐や変化ではなく、マップ環境がごっそり変わったり、ルートによってはマップ自体スキップしたりする。

中盤以降から劇的に難しく感じた。このゲームでは倒した兵士からアーマーを取れるのだが、中盤以降そのような兵士が少なく、ヘルスも少なくなった。また後半からは耐久力の多い敵ばかり出てきた。

総プレイ時間は、できるだけ多くのマップに寄ったので20時間程度は掛かっただろう。

序盤は兵士のみだが、中盤以降は機械化されたタフな敵やドラックによるミュータントも多数出てくる。その造形はQ2の敵と似たり寄ったりで、あまりインパクトはなかった。AIはドアや階段も特に障害なく進んでくるので賢い方だろう。一方、モンスターは死ぬまで突っ込んでくる単純なもの。

ストーリーは近未来という設定だが、武器の大半は実弾系でエネルギー兵器は2種類で弾薬も少なめである。前半はマシンガンとショットガンを主に使うが、後半はロケットランチャーを多用するだろう。私の進め方が悪かったのか、それら以外の弾薬があまり手に入らなくて、特にミニガンの弾は慢性的に不足気味(セカンダリーのグレネードは豊富にあったが)だった。スナイパーライフルは群を抜いて強力で、ヘッドショットが決まれば大抵敵は即死する。

アイテムは主にヘルス、アーマーおよび扉の鍵など。加えてこのゲームは頭部、胴体、脚部と3つの部位別アーマーを採用しており、しかもこれらは倒した敵から奪える。前半は有り余るほど取得できたが、後半になるとアーマーを落とさない敵ばかりになって戦闘が難しくなった。アーマー値が0になると極端にヘルスが減っていく仕様で、実質アーマーがヘルスと考えていいかもしれない。肝心のヘルスは、そこまで大量に落ちていないようで後半は苦戦した。

Q2の赤一色のマップに比べれば、ロケーションなど非常に豊富。だがバラエティー以前に既にエンジンが古臭くて、際立った違いは感じられなかった。

パッと見てQ2エンジンをそのままという感じだが、色調やコントラストが淡くidのFPSのようなオドロオドロしい雰囲気は微塵も感じさせない。しかし、さすがに年期が入っていて、今現在から特筆すべき点は無いだろう。

3DサウンドはEAXと今では珍しいA3Dに対応している。環境音は良かったが、武器エフェクト全般が及第点以下で、迫力は感じられない。BGMは主にロックを使っていたが、一部テクノ系もあり。

このゲームが発売した時、相当酷いバグが残っていたようだ。私がプレーした時は、最終パッチが出た後だったので普通にプレーできた。それでも扉が開かなかったこともあった。

総評として、今となってはあまり驚きは感じられないが、乗り物や大量の会話、マップの変化などが既に特徴されていたことは評価に値する。グラフィックの古さが気にならないなら、プレーしてもいいだろう。

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