DayZ – ArmA2: Combined Operation MOD

追記:現在、スタンドアローンとしてゲームが販売されている。ArmA2のMODで、サバイバルを主に据えたDayZをプレーした。必要なソフトはArmA2本編とArmA2: Operation Arrowhead、乃至ArmA2: Combined OperationとDayZ MOD。私の環境では、ArmA2はリテール版、ArmA2: OAがスチーム版であるが、問題なくプレーできている。尚、このMODのバージョンは現在1.6と1.7があるが、現在殆どのサーバーが最新バージョンを使っている。しかしながら私が確認する限り、Pingが良い国内サーバーは前者を使っており、互換性はできない。

概要はArmAのシステムで、S.T.A.L.K.E.R.をやる(と言っても、ミュータント、アノマリーや放射能は出てこない)と考えるとわかりやすいだろう。まずプレイヤーは必要最低限の武器・生活物資を持って、広大なマップの海岸線のどこかに配置される。そして、探索や戦闘を経て、可能な限り長く生き残なければならない。現在のα版では、明確な最終目的は設定されていないが、「レアアイテムを見つける。」「車両の修理するため、パーツを集める。」「盗賊となって、他のプレイヤーを殺害する。」等の遊び方が挙げられる。しかし、一貫してどれも非常に過酷なサバイバルを強いられることは間違いない。プレイヤーのステータスには、出血や骨折等の身体異常は無論、空腹、乾き、体温、病気、血液量などが設定されており、それぞれがリミットに達すると血液量(体力)が減って死に至る。状態異常には、それ相応の医療品や食料品が必要である。また武器に関しても、初期装備では拳銃一丁と数マグ分の弾薬で非常に心もとない。加えて、マップ、コンパス、ナイトビジョン等の本編では当たり前に支給されていたツールも持っていない。そのため、それらを収集するまで、位置は町の看板やランドマークで確認し、方角は日の出や星座等で確認し、ナイトビジョンは時差(基本的にサーバーの時刻が適応されている)の違うサーバーでプレーする等の対策が必要である。マップには動物が点在しており、ハンティングナイフを持っていると、殺して肉を得ることができる。ただし生肉では食べれず、マチェットで木から薪を回収し、マッチで火を起こさないと肉を焼くことはできない懲り様である。水筒も、泉や井戸から汲むことができる。

アイテムは町や屋内に落ちてあることが多く、それらを回収して食い繋いでいく。しかしながら、そのようなアイテムのある場所には必ずゾンビも徘徊しており、不用心に進入するのは非常に危険である。これらのゾンビはL4Dのような全力疾走で殴りに来るタイプで、あのゲームと同様、視覚と聴覚でもってしてプレイヤーに襲い掛かる。例えば道路を走っていると、可也遠くからでも探知して襲い掛かってくる。状況に応じて姿勢を変えたり、回り込んだりする立ち振る舞いを要求され、このゾンビを回避するテクニックが、このゲームの習熟度の一つと看做してもよいだろう。一度発見されると、死ぬまで追いかけられ、振り切るのは無理に近い。梯子を上って泳いでもくる執拗さである。ヘッドショットでは1発で倒せるが、迂回しながら走ってくるので非常に難しい。無理に頭を狙うと、無駄弾になる可能性があるので、胴体に数発当てるのが良い。しかし、その場でやたらと発砲するのも考えものである。というのも、撃てば撃つほど周囲のゾンビを呼んでしまい、雪だるま式に増えていく。ゾンビを倒してもアイテムは取得できないことが多いので、無駄に弾薬を浪費してしまうことになる。もし見つかってしまったら、しばらく逃げて、他のゾンビに聞こえない距離で発砲するのが良い。若しくは、室内に逃げ込んで返り討ちにすることもできるが、こういう場所は大抵他のゾンビも呼び込んでしまう為、大量に弾薬を消費するだろう。

また、このゲームを劇的に面白くしているのが、他のプレイヤーであるサバイバーの存在である。彼らもプレイヤー同様に生存のために活動をしているが、彼らとの駆け引きが非常に面白い。通例サバイバルゲームでは、他のプレイヤーは共闘する仲間であり、したがってこのゲームもCoopを想起させる。しかしながら、このMODは無秩序な世界における生存競争であり、「皆で仲良くゾンビ狩り」という生ぬるいものではない。即ち、装備品欲しさに自分を撃ち殺すことが当然であるため、他のプレイヤーに対しては疑心暗鬼になり易い。そうなると、先手必勝つまり、先に目視&射撃した方が圧倒的に有利である。また、未確認の発砲音、プレイヤーを発見したゾンビのわめき声などに、極端に敏感になる。一応ヒューマニティーという値が設定されており、善行を施せば上がって、殺人を犯せば下がる。しかし、現バージョンではその値が上がってもメリットはなく、寧ろ相手に殺される方が損失が大きい。そのため、殺されないために先制して殺すプレーが蔓延している。プレイヤーは死ぬと、初期装備でのリスポーンである。つまり、持てば持つほど死ぬのが恐ろしくなり、喪失感が半端ではない。一応、倒れて死ぬまで十秒程度の猶予があり、この間他プレイヤーによる回復も可能だが、アナーキーなこの世界では徒党を組まない限りまず期待できないだろう。尚、セーブデータはマスターサーバーで管理される仕様になっており、複数のキャラを制作することはできない。そのためレアアイテムを見つけたキャラは保存しておいて、別キャラで危険を冒してみようというプレーはできない。

私も長時間にわたってフレンドとプレーして、毎回異なるイベントが起こって非常に楽しい。詳しい内容はUnkさんの記事に譲るが、貴重なアイテムが発生する空港で他のプレイヤー達と小競り合いをやったり、誰かに密かに追われつつログアウト寸前で撃ち殺されたり、3つ巴で誰かが漁夫の利を得たりする。兎に角、対プレイヤー戦は、負けると全てのアイテムを喪失するので、緊張の具合が半端ではない。先にも述べた通り、先に目視し射撃した方が確かに有利だが、かと言って発砲した結果ゾンビが自分に群がってくる(対人戦に有利な狙撃銃ほど音が大きい)危険性もある。見事敵を撃ち殺すと並ならぬ達成感と報酬があるが、その死体を漁っている時に撃たれる可能性もある。一方で「Freindly!」と友好を訴えるプレイヤーもおり、彼らとは即席のパーティーを組んで、レアアイテムのハンディングに遠征することもできる。

無傷な乗り物はまず見かけないと看做して良い。内陸地でトラクターと自転車を見かけたが、それらは1人乗りだったので、所有を諦めた。一応、壊れた車両は色々なパーツを集めることで修復可能だが、アイテムスロットを大きく占有するので、徒党を組んで回収作業をしないと危険である。

不満点は、色々あるが、ArmAに内在していた室内で起こる不具合が目立つ。特にゾンビが扉や壁を透過して進入したり攻撃したりするのは何とかして欲しい。プレイヤーも棚などに引っかかって不満が溜まることもあった。キリースーツなどの特定のスーツを入手すると、次にログインした時に、海の中(アイテムを全て喪失する)やマップの果てから開始するバグもあり、コンパスがないと絶対に戻れない不具合もある。また入ったサーバーが押し並べて不調で、デシンクが頻発したり切断されたりすることもあり、恐らくセーブデータ等を管理するマスターサーバーの不調ゆえの不具合も発生していると思われる。またサーバーに入る際、「Retrying to Authenticate」と表示され先に進めないバグもあるが、これはArmA: OAの最新ベータパッチを導入することで解決する。他にも色々なバグがあるようだが、α版故しかたのないことだろう。プレー中どうしても困ったら、リスポーンキーを押してやり直すしかない。当然アイテムは全てそのサーバーのその場所に落とすわけになるが…

一方、ArmA本編で感じた不満を上手に昇華している点が素晴らしい。例えば、あまり活用されなかった広大なマップをゲーム性に上手に組み込んでいる。この広さは戦車やヘリコプターミッションでしか生かしておらず、徒歩でミッションに関係ない辺鄙な森林に行く必要はなかった。しかしながら、このMODでは、会敵の危険性を減らしたり、町から町へのショートカットの為敢えて険しい道を選択することがある。

他、ステルスの必要性が上手く組み込んでいる点に感心した。市販のステルスゲームは、ゲーム側から明確な目的が提示され、それを達成する為にステルスを「やらされている」感があって、それが当然であった。しかしこのMODでは、死のペナルティーが大きすぎるため、ステルスは絶対不可欠の習得スキルである。また、土地勘やゾンビや対人選における戦闘の立ち振る舞いなど、プレイヤーに求められるスキルが多く、これらを熟知した時にベテランプレイヤーと言えるだろう。ゲーム側からそういう称号は貰えないのだが、長く生きたキャラは良い武器を持っていたり、服装が違うものである。

総評として、ArmAシリーズ自体がハードコアゲームだったが、このMODは更に尖鋭化したモードになっている。市販の軟化したゲームとは一線を画す仕様であり、初心者が気軽に単独で遊びまわるには少々厳しいだろう。他のプレイヤーを殺したりレアアイテムを入手しては喜んで、その後殺されては憂鬱になる、文字通り一喜一憂の繰り返しである。色々と入手すると、本当に死ぬのが恐ろしくなり、危険を冒したくなくなるものだが、一度死んでしまうとその重圧から解放され、積極的に探索してみようという気になれる。私も実際何度も殺されて落胆してしまったが、同様に他のプレイヤーを倒してその死体を漁る時は溜飲が下がる。まだα段階であるが、十分楽しめること請負で、現にフレンドと夜通しでプレーしている。今後の発展が非常に楽しみである。

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