Zeno Clash (クリア)

これは久々に琴線に触れた。南米チリの開発元とあってか、欧米が想起できないような世界観を構築している。インディーとあって、当然大手のAAAゲームに比べると荒削りだが、似たような世界観のゲームがあまりないので気にならない。人物や動物の造詣や装飾品など独創的であるが、過度にデフォルメしておらず、リアリティーを損ねていない。とにかく、1マップ1マップが新鮮で、先を進めるごとに感心してしまう。一体全体どんな神話、宗教、アートを参考にしたのだろうか。

ストーリーは単純明快だった。Father-Mother殺しを犯した主人公が、追っ手を振り払いながら逃亡するが、ある人物と出会ったのを機会に、元の街に戻っていく。逃亡&帰還劇の間に、Father-Mother殺しの回想をする。ラストのあの望遠鏡を覗いていた奴は誰だろう…

ゲームは、Condemnedのような一人称格闘ゲーム。左クリックで弱攻撃、右で強攻撃、スペースでガードとし、その他回避やカウンターなどの要素を加えている。一人称視点は格闘に不向きであると言われ、これもCondemnedのような洗練されたものではないが、ひたすらクリックを乱打するゲームでもなかった。1対1では何も考えずに殴っていれば勝てるかもしれないが、中盤以降は連続して戦ったり、同時に複数人と戦ったりするので、いかにダメージを受けずに戦うかが重要。尚、自分が狙っているターゲット以外の敵は、時代劇のように待っていてくれることが多かったが、複数からタコ殴りにされることもあった。回復(ヘルスは自動回復ではない)は黄色の果物を食べるのだが、回復量は少なく、またその数も少ない。一応銃も存在しているが、使い勝手は相当悪く、頻繁にリロードが入る。また、敵味方共に、銃を持っているときに強打を受けると手放してしまう。周囲の敵は積極的に銃を拾う傾向があり、遠距離からチクチク狙われると脅威である。重量級の敵もいて、こいつらは鈍器で殴らないとダメージを与えられない。尚、敵のタイプやバリエーションは乏しいが、ゲーム自体が短い(約4時間)ので気にはならなかった。

その戦闘で問題と感じたのは、リーチが不明瞭である、例えば鈍器は、見た目よりずっと当たり判定が長かった。あと、振りかぶっている拳が、実際に相手にぶつかって、それによって怯んでいる動きには見えない。私には、素振りしている拳と、相手が仰け反っている動きが、白々しい演技のように見えた。

上記のように不満はあるが、些細なものだと思っている。総じて、小品ではあるが、個人的には秀作。インディーがまともな題材では見向きもされないと判断して、独自色を強めた結果失敗しているんだろう、と色眼鏡で見ていたのが間違いだった。FPSで原始的な世界を扱った作品はあまりみられないので、「現代戦やら宇宙海兵隊やら、どれもこれも似たり寄ったりだよね…」と食傷気味の人は是非プレーしてもらいたい。

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